2018年5月25日金曜日

麗澤中学校 樹木観察会2018



5月19日、柏市の麗澤中学校1年生を対象とした樹木観察会が行われました。森林塾青水はそのコーディネート、インストラクターとして協力をしています。
心配していた天気もなんとかもち、例年通り外で実施できてひと安心。

最初に先生、生徒、インストラクター全員が広場に集合して、挨拶と今日の説明を行います。生徒たちの顔が見える最初の時間、どんな子たちなんだろう、と毎年楽しみです。
樹木や自然について観察し学ぶことはもちろんですが、五感を使って自分でみつけたこと、気づいたこと、考えたことを大事にしてほしい。人と違っていたり、間違っていたりしてもいい。それが観察会の趣旨です。



グループに分かれて観察を始めると、こちらが探すまでもなく、生徒がいろいろなものを見つけてくれます。人気なのは虫で、最初はやだー!!という反応をする子も多いですがやはり動くので多くの子が興味を引かれます。
まだ小学校を卒業したばかりの子たちですが、生徒が見つけたものから話を始めて少しずつ説明すると、すっと聞いてくれます。(でも、新しい虫が見つかると話が中断されたりします)
種の飛ばし方、成長の仕方、花と虫の関係、土のはたらきなど、大事なことを少しだけ話して、観察してもらいます。

2時間ほどの観察を通して少しは自然に親しんでもらえたのかなと思います。
最初は腐葉土のある木立の中に入ることすらためらっていた子が、最後の方には腐った木を拾って虫を眺めていたのが印象的でした。
拾ったダンゴムシをずっと手に乗せている子もいました。

最後には教室に戻ってまとめを行います。拾ってきた葉っぱや種などを使って、色とりどりの発表原稿を作っていました。生徒ごと、グループごとに着眼点が違うのが面白いなと思います。


例年楽しみにしている生徒も多いというこの観察会、少しでもいいものにできていたら嬉しいです。感想の紙を書いてもらったので読むのが楽しみです。





2018年5月7日月曜日

車座講座 「火の文化と古代発火法」  講師 関根秀樹さん


 野焼の初日、夕食後、本年度最初の「車座講座」が吉野屋の大広間で開催されました。講師は古代技術史・民族文化研究家である和光大学の関根秀樹さん。「火の文化と古代発火法」について、関根さんが再現した古代の発火具を実際に使いながらの楽しい講座となりました。野焼きを安全に、そして効果的に実施するには火の扱い方が大きな課題ですが、火の文化について、その根源を学習する有意義な機会ともなりました。講座の概要は以下の通りです。
車座講座 関根先生
 

○古代発火具の概要

キリモミ(錐揉み)式などの古代の発火具の形状や材質、使用法は、関根さんの師である科学・技術史研究者の岩城正夫氏が、実験を積み重ねながら復元・再発見し確立したものである。

古式の発火方法を継承しているとされる伊勢神宮や出雲大社が神事の中で行っている火鑽り(ひきり)は、儀式として相応しい形に道具が大型化し、アレンジされたものである。特に伊勢神宮のマイギリ(舞錐)は弥生時代からのものと言われたりするが、実際には江戸時代後期に伊勢ソロバンの穴開けに使用していた舞錐を転用したものである。戦後、登呂遺跡から火鑽臼が出土し、別の所から出た舞錐の横木の一部に似た形の木片が見つかった際、伊勢神宮の舞錐と同じ発火具が登呂遺跡で使われていたという解釈が、反論があったにも拘わらずメディアにも取り上げられて独り歩きしてしまったのである。

○実演を交えながら

キリモミ式で火種ができるまでの世界記録は、私と、学生時代の同級生が持っている3秒である。摩擦式発火法の要点は道具そのものにある。道具の大きさや材質、その形状と加工法に緻密な工夫がなされており、これらの条件を満たす発火具であれば誰でも火を起こすことができる。「電気もガスもない昔は、火を起こすのも大変だった」というのは、現代人の勝手な固定観念にすぎない。

参加者も挑戦

○火の神話

古代の発火法は日本の神話にも反映されている。イザナミは最後に火の神カグツチを生んだことにより火傷で死んでしまうが、これは摩擦式発火具の記憶とともに、利便性と危険性をあわせ持つ火の二面性を表現している。

○山火事の原因は失火と落雷

山火事の原因として、「木と木が風で擦り合わさって火が起き火事になることがある」という人がいるが、特に湿度の高い日本では、これで火がつくことは絶対にない。昔、宮城県のゴルフ場で、ゴルファーが誤ってアイアンで草むらの石をたたき、火打石のように火花が出て枯芝に点火し、火事になったことはある。

関根さんは古代の発火具だけでなく、ブリキ缶二つを糸電話のように長いばねで結んだ不思議な楽器アナラボス、

 
不思議な音を出すアナラボス
 
回転させながら紐をもって振り回し風を切るような音を出すウナリ木、そして竹トンボなど、関根さん自作の楽器や遊具も準備いただき、それを実際に使っての楽しいひと時となりました。また、関根さんはブルース・リーより速い、と言われたヌンチャクの名手です。実際に演じている姿は、「ぴよぴよヌンチャク」で検索してユーチューブでご覧ください。(文責 稲)

2018年5月5日土曜日

2018野焼き実施報告 -雪山の助けがなくても人のチカラと縞焼の技術で克服-           


今年の奥利根藤原の冬は年末に記録的な積雪があったものの、その後降雪は少なく、春の訪れが早く季節が急速に進んだことから野焼きを予定した4月下旬の上ノ原の茅場は雪のかけらもない状態となった。

 昨年は、残雪が多すぎで除雪に難儀し面積も少なく気温が低く乾きが悪かったためススキの掻き起こしで何とか野焼きが出来た。そしてその前の2016年はやはり積雪が少なく今年と同じ状態であった。その時、村の古老(故人)が言った次の言葉が印象的だった。「おいら84生きているがこんな雪のない年ははじめてだ、おそらく100ぶり?ぐらいじゃなかっぺか」それからわずか2年してこの状況・・・。ご存命だったらどんな顔されただろう。それほど気候変動が激しいと言うことだろう。気候など自然が通常の状態でなければ人間生活に大きな影響を与えることになる。その分人間がチカラと知恵(技術)で克服しなければならない。今回の野焼きはそれを痛感させられた。無事に実施できた嬉しさと記録の意味を込めてブログは長文です。

428日、晴天の中、オオヤマザクラやハナモモが一度に咲いて春真っ盛りの一番いい季節に藤原入りした8名(うち1人は小生の孫、草原デビュー)と北山塾頭は、上ノ原は雪がなく、乾燥も激しいことを目のあたりにして今年の野焼きは万全の準備が必要であると自分に言い聞かせる。
オオヤマザクラ花盛り
まずは、野焼き予定地としているBブロックを踏査して、周囲常設防火帯に加えて仮設防火帯が必要であること、防火帯の可燃物のかき寄せを念入りに行うことを確認した。
本番は、Bブロック(約3ha)を仮設防火帯で4つに分割して行うことにした。面積は推定であるが①が0.7ha、②が0.9ha ③が0.5ha ④が0.3haである。

 早速、常設防火帯と仮設防火帯の設置場所を孫に手伝ってもらいながら表示して刈払機で刈り払いをする。刈ったあとは防火帯内の可燃物を焼却面に掻き込み、出来るだけ土を露出させる作業をしてもらう。その間、看板設置、作業指示、各種準備などで草原を飛び回る。その歩数、15,000歩(10km)。
草原を歩き回り区域標示
仮設防火帯の設置

 この日の作業は、翌日の参加者分を残して終了。

 イベント初日、この日も晴天、気温が高く、湿度が低い、風もあって不安が先に立つ。

参加者を待つ間、藤岡さん、駒井さん、孫は「遊棒(あそぼう)パン」焼きのパン生地づくり、他の方は、防火帯の刈り払いの手直し、レーキで可燃物掻き込み作業を行う。
パン生地つくり

 今回の野焼きの参加者は43名、役場、消防団、町田工業を含めると総勢55名、見学者が約10名、集合のあと広場の十二様の斎竹と注連縄の前で山ノ口開き神事を執り行ない、一年間の作業の無事と収穫を祈願する。
山之口開き神事

 はじまりの式では、このような異常気象の下では参加者のチカラと知恵で安全な野焼きを行うべく全面協力をお願いし、スケジュールや作業手順、注意事項を書いた木製ボード「きえすぎくん」の前で説明、きえすぎくんは無垢の木材に特殊塗装したもので書いて消せるボード。木材利用推進のエースとして期待される優れものであり参加者の注目を集めていた。
きえすぎくん登場
 
 
参加者に前泊組の指導のもと刈り払い機での防火帯切り、レーキで可燃物掻き寄せを約2時間やってもらうと当初考えていた安全対策に見通しがついた。
 
 
可燃物掻き込み

大人と一緒に少年も

 休憩を兼ねて一旦広場に集まってもらい、本日の「モグモグタイム」の「遊棒パン」焼きである。それぞれ作業中に取ってきた棒にパン生地を撒き、好みに応じて桜の葉、ヨモギ、クルミ、ススキ若芽を生地の中に練り込んで焼く。クロモジの樹脂で練りあげた生地もあってそれぞれ風味が楽しめる嗜好となっている。参加者は炭火の周りを囲みパンを焼きながらお互いの紹介や参加の動機、作業のことなどを話し合っていた。これも「遊棒パン焼き」の効果である。
遊棒パンモグモグタイム

そのあと、430分の「作業止め」の笛を吹くまでの約1時間を、類焼の危険性の高い③の林縁部の防火帯切りと掻き寄せやってもらい、本日の作業を終了。相変わらず日差しが強く、気温も高く、乾燥が激しい。この日の歩数は17,000歩(12km)

宿は、食事とサービスに定評がある「おもてなしの宿」吉野屋さん。今回のもう一つの目玉である食事後の車座講座は「火の文化と古代発火法」である。このことは稲さんが別途ブログに掲載するのでここでは割愛。

さて本番の日、いやになるほどの好天気が不安を掻き立てるが昨日の準備作業とみんなの団結で無事乗り切って見せると決意を新たにする。

上ノ原に着くと、昨日の作業と縞焼き法を結び付けて野焼の手順を「きえすぎくん」に図示して説明し、注意事項を伝える。
着火者を4人に絞り、15袋のジェットシュターを背負う人を西村さんが指名する。その前に、古代式発火法を実演してもらい、世界記録保持者、関根先生の3秒の技で採火して野焼の火種とした。

世界記録保持者の古式着火
 
930分①の区域から着火、乾燥は相変わらずだが幸いに風は山からの微風。
縞焼きは、斜面の上部の防火帯・仮設防火帯の縁から火を点けて防火帯の手前を焼き、防火帯を超えようとする火はジェットシュターで消す。三方の縁をある程度焼いたら下部を横方向に火を点けていき、その上部を一気に焼く、上からの火が燃え下がり、下からの火が燃え上がり、合体して焼き尽くして焼け跡が黒い縞になる。この時注意しなければならないのは横の縁を焼くときの風向きである。風下の方の縁を先にある程度焼き下ってから風上側の縁に火を点けることとジェットシューターの配置である。これを斜面下部方向に繰り返して、一つの区域を焼いたら次の区域に移る。野焼きの間、上空からドローンが撮影している。


縞焼法イメージ

燃え盛る炎に備える


上からの火と下からの
火が合体

縞焼き




②の区域を同じように焼き終わると①と②の黒い斜面に挟まれて仮設防火帯だけが残っている風景が美しい。仮設防火帯をわざと曲線にしたのはこの風景を創りたかったからだ。 
この間、消防団が防火帯に放水してもらい、ジェットシュター隊は、途中で水が足らなくなり何度も補充に斜面を上り下し、相当疲れているようだ。
 ジェットシュター隊の疲労と、風向きが里から山に変わり強くなったこと、残り時を考慮して③に着手した時、④の野焼きは見送ることを決断した。そのあと全体を見回りジェットシューターで残火処理して鎮火宣言は1150分、意外と時間がかかったが3区域2.1haが終了した。
仮設防火帯が機能



終わりの式の最中に③の上部から煙が上がってジェットシューターが慌てて駆けつける一幕もあったが無事に鎮火した。このひの歩数は9,000歩(6km)。

残火が心配だったので北山さんに時間をおいてもう一度見回りをお願いして藤原をあとにしたが1730分ごろ何事もないとの連絡があり胸をなでおろす。

雪のない中での2回目の野焼きで教科書に書いてあるような縞焼きができて今後の雪のないときの野焼きの実施に自信となった。前泊者をはじめ参加者の皆さんの重労働にもかかわらずの奮闘、消防団の皆さんの頼もしいサポート、役場の送迎車の提供などの全面協力、そして津田先生、増井さん、小幡さんの豊富な経験に基づくアドバイスに助けられました。
皆様に心から感謝申し上げます。

 蛇足だが、草原デビューした孫に「また来たいか」と聞いたら「微妙」と返ってきた。初体験の野焼きのインパクトは強烈だったと思うが山歩きと大人中での手伝いで疲れたのだろう。

                             草野記


2018年4月21日土曜日

第17回定期総会を開催  事業計画をはじめ、新年度の体制と方針を承認

 森林塾青水の第17回定期総会を4月7日()午後一時より、東京都渋谷区の環境パートナシップ セミナースペースにおいて会員24名の参加のもとに開催しました。議事に先立ち、草野塾長、続いてみなかみ町エコパーク推進課森林環境グルーブの小林勲グループリーダーが挨拶。その後、清水顧問を議長に選出し、事業報告では昨年度の活動を振り返るとともに、新年度の事業計画・収支予算案、役員の選任、そして会則の一部改定について審議。それぞれ原案通り承認されました。

塾長挨拶



みなかみ町小林グループリーダー挨拶



森林塾青水は、「飲水思源」「人と自然のほどよい関係」「継続はチカラそしてタカラを創る」の基本理念のもと、「自然の恵みを持続的に利用する仕組み」の構築と維持に取り組んできました。今年度も、上ノ原「入会の森」の茅草原、ミズナラ林とのほどほどの関係で保全と活用を図り、次世代につなげてゆくことを基本方針として、特に下記の点を重点目標において取り組んでゆく予定です。

○都市住民、地元住民、行政との協力体制の再構築

○古民家での茅刈合宿や町田工業との連携などによる茅の増産対策

○流域団体や茅葺き現場の視察等、下流圏会員向け活動の企画

○現地主導体制への橋渡しに向けた現地リーダーのバックアップ
 
 
 
 
 役員選任では、浅川潔会員、米山正寛会員が幹事を退任し、尾島キヨ子会員が新たに幹事に就任しましたが、最後に新旧幹事よりそれぞれ挨拶。また、浅川会員の幹事退任に伴い、今年度は草野塾長が事務局長を兼任します。新年度の役員構成と事業計画は次の通りですので、引き続き皆さまのご理解とご支援をお願い致します。
 
今年度役員構成
塾長 草野  洋 全般統轄 事務局長兼務(企画・予算統括、総会、幹事会)、麗澤窓口
塾頭 北山 郁人 全般統轄補佐・プログラム企画・みなかみ事務所長(地元・みなかみ           
         町役場ならびに支援企業との連携窓口、地元活動活性化、古民家・倉 
         庫・機器管理、麗澤フィールドワーク など)
幹事 稲  貴夫 広報(「茅風」編集長、東京楽習会、総会/セミナー)
岡田伊佐子 麗澤中「樹木観察会/FW」、自然ふれあい学習、東京楽習会、
      総会/セミナー
尾島キヨ子 麗澤中「樹木観察会/FW
西村 大志 WEB管理(H/P・ブログメンテなど)、助成事業、
      広域連携補佐(草原再生ネットワーク、草原サミット)
増井 太樹 広域連携補佐(草原再生ネットワーク、モニ1000ほか)、
      管理補佐
松澤 英喜 事務局長補佐(予算管理、会員管理、総会、幹事会ほか)、
      定例活動関連事務、助成事業補佐、WEB管理補佐
吉野 一幸 地元代表(地元の活動参画促進、NPO奥利根ネットワーク、
      地域貢献プログラム連携)
林部 良治 会計(年会費、経理統括)
稲  貴夫(兼務) 会計監査
 
顧問 安楽勝彦 笹岡達男 滑志田隆 清水英毅 高野史郎
 
オブザーバー/相談役
   小林  勲 行政/みなかみ町役場窓口(エコ・パーク推進課)
   林  親男 地元関係相談役(藤原案内人クラブ)
川端 英雄 アドバイザー
 
今年度の事業計画と活動日程
 主な事業計画と活動日程は下記のホームページに掲載してあります。
 参加のご案内は、開催日の約一カ月前を目途にホームページに掲載します。皆様のご参加を心からお待ちしています。
 
 
 
 
セミナー
「目からウロコ、勘違いの自然観のあるある」
                     講師:高野史郎氏(青水顧問)
  総会終了後のセミナーでは、当塾顧問の高野史郎氏よりお話をいただきました。
 高野顧問にはちょうど三年前、2015年度の第一回東京学習会として、森林文化協会との共催により朝日新聞本社読者ホールで開催した一般公開のセミナーでもお話をいただきました。その時は、「スケッチ・オブ・ワンダー」と題して、植物画を介した植物にまつわるお話でしたが、今回は私たちが自然と触れ合う様々な場面に焦点をあてながら、まさに「目からウロコ」のお話しをいただきました。
その、「目からウロコ」を少し紹介すると、①植物と昆虫との妖しい関係 ②野鳥は、赤い実がお好き? ③総合学習・学び学習…… どうなった? ④和名・英名・学名―カタカナが多くて困る などなどです。特に特定の植物を食べる野鳥や昆虫が、その目的のために植物との間に結んでいる関係は、まさに「妖しい」という表現がピッタリ。それに比べて、花粉症対策で人間がつくりだした「無花粉スギ」には、何となく切なさが感じられませんかと、柔らかい語り口で問題も提起。「妖しい関係」だけが良いとは限りませんが、思い込みや勘違いでおかしくなりつつある私たちの自然観の問題についても、多様な面から考えさせてくれるセミナーでした。
 
高野さんのセミナー
 
           (報告 稲)
 
 
 
 
 
 

2018年3月15日木曜日

キャンドルナイト&雪原トレッキング

 今年度の最後のプログラムは、15人が参加して3月10、11日に実施した藤原の地域おこしイベント「キャンドルナイト」設営の手伝いと参加、そして雪原トレッキングである。
 天気が心配されたが初日から好天で、途中に見える谷川岳も青空に白く輝く雄峰を見せていた。藤原についてみると、年末の豪雪の印象から雪に埋もれた藤原のイメージと違い意外と雪が少ない。上ノ原では100cmぐらい、多いときは150cmはあるので野焼きまで雪が残っていればよいがと心配になる。
 今年のキャンドルナイトの会場は宝台樹スキー場から藤原スキー場に移り雰囲気も変わったものとなった。早速、キャンドル設置のお手伝いだが天気は良いが風が強く寒い・・・。温度が低いせいか、粗悪品なのかチャッカマンがなかなか点火せずキャンドルに火を点けるのにひと苦労、右手の人差し指がしびれたようになってしまった。
 この夜は氷点下、風もあって体感温度はマイナス5度ぐらい。イベントは、かまくらに火が灯る幻想的な中で、宝探し、ファイヤーダンス、花火はこれまでと同じであるが、夜店、プロジェクションマッピングは新しい仕掛けが会場を盛り上げていた。
夜の交流会に初参加の大学の哲学の先生がおられて新鮮さもあって大盛り上がり。
 2日目は、北山塾頭を筆頭に大幽洞までのカンジキトレッキング組9名(大学生3人が同行)、上ノ原雪中散策組5名に分かれての行動である。
 今回はカンジキ組に小学2年生女児と年長男児が参加した。大幽洞までの往復2時間、途中で帰ってくることも想定されたが二人とも無事踏破した。えらい!!
 上ノ原組は、昨夜来の冷え込みで雪は堅く、カンジキなしでも自由に歩ける、この時季ならではの堅雪渡りができる。 白い茅場を自由に歩き、誰も歩いていない雪原に自分の足跡を付けるたり、雪の中にあおむけになったり、雪玉を作って転がす遊びなどで至福の時間を過ごすことができた。

かまくらにキャンドル棚を作る

点灯したキャンドル

プロジェクションマッピング

雪原を自由にどこまでも


ホウノキの大きな冬芽は「ツン・・!」だがモデル達は「エへへ」

無事帰還

以下は、久しぶりに参加してくれたA.Fさんの感想である。
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10年ぶりの活動参加と人生初めての体験

  2008年10月「茅刈り講習会&コンテスト」以来、ちょうど10年ぶりに森林塾青水の活動へ参加しました。今回は初めて「キャンドルナイトのお手伝いと翌日の大幽洞窟トレッキング」。半世紀近く生きていても、生まれて初めて体験するものがあるのは嬉しいもの。キャンドルナイト会場に作られたかまくらは、大人が立って入れる立派な大きさで、かわいいムーミンワールドがデザインされている。力作を壊さないよう、デザインがひき立つよう明りを燈したいと気づかいながらキャンドルをセッティングするものの、寒い!ホッカイロの暖かさが感じられない程に体が冷えてしまう。ムーミンもきっと寒いのだろうな。。。
 今回、私が活動へ参加する引き金となったものは、数年ぶりとなる雪遊び。大幽洞窟トレッキングを楽しみにしていました。ふかふかの深い雪を期待して、スノーシュ―とトレッキングポールを持参したものの、雪は既に溶けて、量・パウダー感が共に少なく残念な状態。それでも子供を含め総勢12名のスノーシュ―を付けたトレッキング集団で大幽洞窟へ向かいました。大幽洞窟は生まれて初めて訪れる場所。名前から暗い洞窟の中を歩くとイメージしていましたが、予想外に狭い奥行きの洞窟が現れました。ここでもムーミンワールドが存在し、透明な氷のニョロニョロをみることができました。ニョロニョロは、耳が聞こえなく、話さず、目もあまりみえない。食べる事や、眠る事もしない不思議な生き物。氷の透明さはニョロニョロの研ぎ澄まされた心を表しているかのようでした。
 メンバーにはこれが初めての山歩きや、雪山歩きという人も含まれ、道中ちょっとしたヒヤリハットもありました。幸いなことに大きな怪我もなく、全員無事下山できたのを確信した時に青空と谷川岳の綺麗な白い山を見ながら安堵感に浸り、春の訪れを感じました。小学生の参加者にとっては「今日の山歩きが人生で一番エキサイティングな体験だった」そうです。

今年の氷筍はあまり大きくないのは寒さが厳しいからか?

カラマツ林の中を往くカンジキトレッキング隊

                                   文責  草野