2025年6月29日日曜日

活動報告 野を喰らう~山菜と草花の恵みにあふれる2日間~  2025年5月31日~6月1日

  野焼を終えひと月余りたちました。上ノ原は、命芽吹き賑やかに香り立つ季節を迎えました。植物たちは、次の世代につなぐため子孫を残すために、生き生きと養分を吸収し成長していきます。その命の一部をいただくプログラムです。

 なぜ山菜採りを年間プログラムに組み込んだのかというと、コロナ禍で野焼きを2年中止せざるをえなかったことと、再開後も悪天候続きで十分に焼けなかったことで、茅刈りでは雑草(ゴミ)と呼ばれる植物が増えてきたからです。梅雨に入る前、入会地で山菜を採り、食べることで夏に負けないからだをつくることは、屋根を葺き、家を守り、暮らしを次世代につないできた先人の日常でした。その当たり前を復活させること、この時期にススキ以外の草を採り活用することは、茅刈りの効率アップにもつながります。

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ワラビを採ろうとした矢先、ゴロゴロと雷が鳴りポツポツ雨も本降りになりました。一時車に戻り避難します。植物たちはというと、暗天にも負けず雨粒を纏い輝いていきます。雷が遠のいたところで、カッパを着て草原に出ました。いつまた雷が鳴るか分からない天気なので、作業は広範囲に広がらず、広場からカラマツ林までの上段で行いました。雨の中での作業となりましたが、13人でコンテナ山盛りいっぱいのワラビが採れました。

この時期の上ノ原茅場

雑草(ゴミ)の除去&ワラビの採取

 
採りたてのワラビ


=ワラビの処理は採ってすぐ行うべし=

15時、藤原の集会所『遊山館』に移動してワラビの処理を行います。ご指導いただくのは、3月の活動『雪原トレッキングとうどん打ち体験』でもお世話になった、並木山荘のおかみさんの小俣マチ子さんです。

灰汁抜き

重曹と木灰の2通り行いました。「重曹何g入れますか?」おかみさんに尋ねると「まあ入れてみて」と言いました。ワラビの収穫量や、その年の生育具合で重曹や木灰の分量は違ってくるのだそうです。長年毎年行っているおかみさんの経験がなせる技。ワラビにまんべんなくまぶしたところで、熱湯をヒタヒタまで注ぎ密閉します。10分後、食べてみて好みの味になっていたら、重曹や木灰を水で洗い流し、一晩流水に晒します。もちろん上ノ原まで運び、水守様が見守るなか十郎太沢の水に晒しました。

灰汁あく抜く


十郎太の清水で一晩晒す


ワラビの塩漬け

野菜を入手することが困難な、雪国の冬の保存食です。

まず、ワラビの根元を揃えて輪ゴムで直径10cmくらいの束にくくります。次に、蓋付きの平らな発砲スチロールの入れ物にビニール袋を入れます。ワラビの向きを揃えて並べ、一列並んだら塩を約500gまんべんなくのせます。その上に今度は逆さに並べていき、塩を約500gまんべんなくのせます。これを繰り返し、最後塩をで終えます。塩は2kg用意していました。「これじゃあ足らないね」とおかみさんの一言に、そんなに塩が必要なのかと、皆目を丸くします。副塾長が家に持ち帰って1kg追加しました。

ワラビの選別結束

塩をまぶす


  宿泊でお世話になったのは『ロッジたかね』温泉のお宿です。湯舟に浸かれば、雨に濡れ冷えたからだに、じんわり染み込み癒されていきました。夕食は、しし鍋や豚巻きなどお肉料理が並びました。その美味しさとボリュームにお腹いっぱいです。

 今回の車座講座は、副塾長藤岡 和子の暮らしの研究『野を喰らう』から野の花種別に仕込んだ酵素シロップの味比べをしました。何を試食させられるかと、みんなおっかなびっくり舐めています。タンポポが美味しかったという人、スイカズラが美味しかったという人、ハナダイコンが好みという人、人それぞれ感想が違い、虫によって食べる草が違うように人間も違うものだなあと感じます。一旦上がった雨もまた降りだしました。明日の天気はどうなるのでしょう。

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小雨降る朝になりました。効率を考え、作業を3班に分けることにしました。

・昼食の天婦羅用の野草摘み班

・侵入木及び草の伐採班

・ススキの生育に与える野焼き効果と雑草駆除効果検証班

 野焼きとススキ以外の草を抜くことが、どうススキの生育に効果が出るのかデータを集める1回目です。2m×2mを4分割。今年野焼きをしたところ、去年野焼きをしたところ、毎年野焼きをするところの3地点設置しました。この面積で十分なデータが取れるのか分かりませんが、今年の茅刈りまで月1回調査していきます。

野焼きの効果&雑草駆除効果試験地設置

プロットの様子


昨日と同じ雨降る中の作業になりましたが、雷雲は発生せずシトシト雨。薪炭林内まで足を運び、ヤマブドウの新芽を採集しました。各班作業に没頭しました。

  お昼の支度に遊山館に向かおうとすると「おや?」雨がやみ雲間から青空が覗いています。雨は、人が作業するにはいささか厄介ですが、植物たちには嬉しい雨。瑞々しい野草が摘めました。

自然からいただいた野草


ニリンソウ

天婦羅用に摘んだのは、ハンゴンソウ/アザミ/ヨモギ/ウド/フキの若葉/ヤマブドウの新芽/タンポポの花/7種。ご飯のお供にとノコンギクの醤油浸しも作りました。『ロッジたかね』で握っていただいたおにぎりと共に、参加者13人でわいわい野を喰らいました。

調理中

銀座の有名天ぷら屋より美味しかったと好評


報告・写真 副塾長 藤岡和子

 

 

『茅風 Breeze from the field of thatch-grass 森林塾青水の20年 』

 

 森林塾青水が、利根川源流域の群馬県みなかみ町藤原の皆様と共に、上ノ原の野焼きを復活して20年。その活動の歩みをまとめた本が刊行しました。

 記念本作成への経緯 副塾長:藤岡 和子

2024年。10年前6人いた藤原の茅刈り職人は、受け継ぎ世代の渡辺勇三さんおひとりになりました。

藤原の茅刈りは、藤原だけの唯一無二の技。とも縛りの技を失いたくない。私には、水たまりのアメンボほどの波紋しか起こせないかもしれないけれど、これからも上ノ原入会地を繋いでいくためには、今が動く時だと強く思うようになっていました。そして、まずは多くの人に知ってもらうことと考え、作成したのが本書『茅風 森林塾青水の20年』です。

多くの方々が関わってきた上ノ原。万葉の世から続く上ノ原茅場を、万葉集のようにそこはかとなく綴ったこの本を読むと、自然環境を守ることは、専門家でなくとも誰でもが日々の暮らしの中で関わっていけることなのだと、感じていただけると思います。

  構成は、青水の会報「茅風」が掲載した写真と文章を中心に20年を辿っています。上ノ原に集う人々が流した感動の汗とともに一緒に体感しましょう。

この機会に是非お求めください。

 B5版カラー160

定価2500

 ○氏名・部数・送り先を明記の上、下記の何れかの方法で、森林塾青水事務局まで、お申込み下さい。

 メール:jimukyoku@commonf.net

 FAX:0445438898(青水事務局長 稲方)

 郵送:〒379-1721群馬県利根郡みなかみ町藤原3862-1 北山方

 ○記念本に請求書・支払い方法の案内を同封の上、お送りいたします。

 尚、送料は実費のご負担をいただきます。








  文書 副塾長 藤岡和子
  写真  草野

2025年6月22日日曜日

雪原トレッキング 雪とうどんを踏みしめて

 3月、2024年度最後のプログラム「雪原トレッキングと自然体験」を行いました。大雪のニュースで藤原の様子が度々報じられたことが良い宣伝になったのか、雪原イベントとしては過去最多の25名が集まりました。

上ノ原手前の駐車場まで上がると、両脇はカーブミラーがすっぽり埋まるほどの雪の壁。これは歩き甲斐がありそう…!各々スノーシューやかんじきを装備し始めます。北山塾長の愛娘、藤原育ちのルナ師匠によるかんじき履き方講座も催され、皆足元の不安無く大幽洞を目指します。

藤原の古老お手製のかんじき
履き方を教えてくれたのは藤原育ちの女子高生

沈まない足を手に入れたら、真っ新な雪を踏みたい衝動は抑えられません。さっそく思い思いの大きな足跡が雪原に鏤められます。序盤は平坦だから、まだ大丈夫。シジュウカラの声に耳を傾けたり、ドライフラワーになったツルアジサイにときめいたり、セッケイカワゲラの型破りな生き方に驚いたりしながら歩けば、ウォーミングアップ完了です。

いよいよ登りが始まると、素直に前倣えで進みます。最後に待ち構える急登は、2班に分かれてアタック。前半チームは深い雪に埋まりながら全身で前へ前へと道を切り開き、後半チームはスノーシューの刃が立たない程に踏み固められた道に食らい付いてよじ登ります。それぞれ筋肉痛の部位が違ってたことでしょう。

向こう側が透けて見えそうなブナの落ち葉
幹に張り付く雪。風向きを想像してみる。
谷川連峰もぼんやりお目見え…?
急登を前に現れたラスボス、リーゼント!
すごい斜度…
ゲレンデのような斜面との激闘!

ついに辿り着いた洞窟の中には、ヒョロヒョロもやしっ子の氷筍が大勢並んでいました。塾長曰く、気温が低いと水滴が凍るのが早いため、細長い形になるとのこと。毎年異なる姿で迎えてくれる氷筍たちは、その冬の天候を敏感に受け取って表現してたんですね。
帰路は恒例の尻滑りでスタートし、勢いそのままあっという間の下山でした。無事に予定通りのトレッキングを終え、日帰り参加の5名を見送って民宿並木山荘へ戻りました。

今年は華奢な氷筍たち


夕食を戴いた後、希望者は「藤原雪まつり」を見学すべく藤原スキー場へ。入り口の雪灯りとステージを囲うスウェーデントーチの温かい光が、凍える指先や目や背筋に染みました。真っ暗なゲレンデを背景に、今年も「GOROPIKA」のファイヤーショーで盛り上がり、大きな打ち上げ花火が真冬の澄んだ空を彩りました。 

スウェーデントーチのステージサークル


二日目は、初めての「藤原盆でうどん作り」。民宿関ヶ原からお借りした栃ノ木の「藤原盆」は、囲炉裏の煤で真っ黒になっていた表面を削り直したそうで、木目が煌めいてとても素敵です。藤原盆のカタチの特徴は、底の一部が斜めにカットしてあること。これにより盆を手前に傾けながら、力を込めて生地を捏ねることができます。

伝統民具「藤原盆」

次に登場した古民具は、なんともレトロで可愛らしい「手回し製麺機」。かつて藤原集落では家族でうどん作りをする習慣があり、一家に一台は必ず製麺機を持っていたそうです。まずはラッパのような挿入口から生地を入れてハンドルを回し、平らに延ばしていきます。折りたたんで延ばしてを何度か繰り返したらギアチェンジ。今度はギザギザのローラー部分にペラペラの生地を挟み込んで再びハンドルを回すと、細めのうどんがにょろ~っと出てきました!た、楽しい!

民宿の女将さんによる製麺指導
薄く均一に延ばされた生地たち
贅沢な手作りうどんランチの完成!

大量生産された「藤原うどん」は、程よい弾力とつるつる食感でお店にも劣らない味わい。生地を捏ねたり踏んだり伸ばしたりの具合によって微妙に歯応えが違うのも面白く、皆席を立ってあちこちのザルに手を伸ばし、食べ比べを楽しみました。次回は上ノ原の山菜と一緒に戴くのも、ありですね~。

(報告:河辺)

2024年12月20日金曜日

森林塾青水が第62回社会貢献者表彰を受賞 -3代塾長揃踏みで式典に出席-

 一昨年の茅刈りの時だったろうか日光茅ボッチの会代表の飯村さんから「社会貢献者表彰(茅ボッチの会は第58回で受賞)というのがあるので森林塾青水を推薦したいのですがよろしいでしょか」との打診を受けて北山塾長が公益法人社会貢献支援財団に申請していたところ、昨年8月栄誉ある賞の受賞決定の通知を受け取りました。財団の担当者が2024年の野焼きを視察されて我々の活動がこの栄誉にふさわしいかどうかを見ていただき、こちらとしては好印象を得たと思ってはいたもののこの朗報に小躍りし、推薦していただいた飯村さんに感謝・感謝・感謝でした。

 社会貢献者表彰とは公益財団法人社会貢献支援財団が、人びとや社会のためにつくされた方を表彰し、日本財団賞が贈られるもので表彰は年2回行われます。

 対象者は広く社会の各分野において、社会と人々の安寧と幸福のために尽くし、顕著な功績を挙げながら報われる機会の少なかった方々を対象としています。候補者は、自薦他薦を問わず広く一般に公募され、年齢・職業・性別・信条・国籍などによる差別はありません。そして表彰対象者には、賞状及び日本財団賞(賞金)が贈られます。

https://www.fesco.or.jp/award/index.php 🔎社会貢献者表彰

第62回の表彰式は昨年末、12月1,2日に「帝国ホテル東京」で挙行されました。推薦された団体・個人は200以上、60が一次審査に、最終受賞者は30団体、うち、自然系が3団体、そのほかはほとんどが福祉系でした。

式には1団体4人まで出席(宿泊を含む)出来ます。さて誰を・・・・、現塾長は当然として、幹事会において若手幹事から次代を託す中心人物の藤岡和子副塾長が指名され、ちょうど20周年記念の年でもあり初代・2代目・3代目塾長で揃踏みでという事になったのですが晴れがましいところ苦手で「帝国ホテル」と聞いて怖気づいて一旦は辞退したものの清水さんの揃踏みで栄誉を受けようとのお勧めもあって2代目の私も出席することになりました。

初日は受賞者懇談会がありました。この中で各団体がそれぞれの活動を1分間で自己紹介する場面があり、青水は所用で遅れてくる北山塾長に代わり若きエースの藤岡さんが飲水思源を合言葉に茅場の再生・保全に取り組む意義や成果を堂々と語ってくれた時には思わず涙ぐんでしまいました。

懇親会々場の様子

表彰団体の紹介ビデオ

藤岡副塾長のスピーチ


堂々のスピーチ


その後、夕食会が行われ帝国ホテルのフランス料理をおいしくいただきました。

ワインも格別


19時に解散後、3人で当ホテルのバーを冒険をしましたが場違いな雰囲気にお酒を味あう余裕はなく、その後合流した北山さんと有楽町の居酒屋で飲みなおしました。

帝国ホテルのバーの雰囲気


帝国ホテルの部屋で一夜を過ごし、朝食は皇居前広場と日比谷公園が眺望できるビュッフェ(ちなみにバイキングという食事スタイルは帝国ホテルが発祥の地)で大満足の朝食を済ませせた後、2日目の式典に臨みました。

朝食会場のビュッフェからの眺望

式典は10時からで、堂々の入賞者入場で式典が始まり、安部昭恵会長挨拶、表彰状授与、受賞者代表謝辞、笹川陽平日本財団会長の祝辞が続き、内館牧子選考委員長の乾杯で祝賀会(昼食会)となりました。

会場の展示パネル 青水は2段目左から3番目


初代塾長(元祖飲水思源)

2代目


表彰状を手にした3代目




次世代の担い手

表彰状


祝賀会では各団体のビデオ紹介や佐藤ひらりさんの澄みきった歌声とピアノ演奏の記念コンサートが花を添えました。

祝賀会

お料理のひとつ


今回の表彰は上ノ原着手20年を迎えた塾にとって利根川源流の目立たないところで地道に茅場の再生・保全活動を継続したことが認められという機を得た大変うれしい吉事となりました。初代塾長清水さん、3代目北山さん、そして私にとっても塾長としてその一端を担ったことに誇りを感じています。

これも会員の皆様や藤原集落の皆さん、みなかみ町役場の見返りを求めない献身的なご協力の賜物です。改めて皆様に心から御礼申し上げますとともにこれからの森林塾青水へのご協力をお願いいたします。

                       報告 草野

 

表彰式の様子は下記のサイトからも見られます。

第62 社会貢献者表彰式典 : 公益財団法人 社会貢献支援財団


2024年12月18日水曜日

活動報告 茅出し -べっぴんさんの嫁入り-

 

茅出しは、「入会の森」の冬支度です。

4月の野焼きに始まった今年の茅場仕事も、茅を出して年納め。10月の茅刈りイベントでは、まだ青み多いススキでしたが、地元茅刈り職人渡辺さんや自伐組み、青水有志が11月中頃まで刈り進めていくうちに、黄金色へと変わって行きました。

雪の中の茅場


 

いよいよ嫁入りの日。この日は、寒風吹く冬型の気圧配置。都市部は晴天でしたが、赤城山が見えるところになると雪が降ってきました。積もる前に出せとばかり、到着そうそう作業を始めます。前日には、自伐組が天気予報を見て、早急に対応してくれたお陰で半分出されておりました。そのため、同じく天候が心配で、早めに筑波を出発した平沢官衙遺跡搬入トラックに、すぐ積むことが出来ましした。自伐組の皆様、ありがとうございます。

 

曳きずるボッチにどんどん積もる雪

積もればその分どんどん重くなる

寒さに負けるな

無事に「べっぴんさん(上ノ原の茅のこと)」を嫁に出せ

ボッチの先をつかんで一度に2ボッチ

曳き出す前の結束

 

湿った茅はとにかく重い


一度に沢山の茅を出す新兵器「橇」
欠点は斜面をもって上がるのが大変


積み出し前にべっぴんさんとトラック待ち




疲れ無し若者

今年の嫁入り先は、昨年に続いて筑波の平沢官衙遺跡実物大復元建物に600ボッチ(3000)鴨川の「小さな地球ゆうきづか」の葺き替えプロジェクト学生有志が刈った150ボッチ(750)です。残りの84ボッチ(420)で、広場の白樺を芯柱に『にゅう』を作りました。雪融けまで、ここ上ノ原で保管します。

この保管方法は、上ノ原の茅が藤原集落だけで循環していた時代のやり方です。この茅を春先に雪橇で運んだそうです。『にゅう』のくくり方が合っているのか分かりません。知っている人は、もう茅出しには来ることは叶いません。もっと早くに習っていたらと、悔しい気持ちが湧いてきました。でも、後悔したって仕方がない。『やってみる』これも継承の一技なのかもしれません。このくくり方で良かったのかどうか、来春の雪融け後に分かります。

 

今年,初挑戦の「にゅう」作り

手探りの縛り方


支えは塾の看板と白樺の木


=山の口終い=

一年の入会仕事が無事に終えられたことを、今回お世話になった宿『樹林』我ら入会仕事の師匠の一人、阿部惣一郎さんの墓前でご報告いたしました。

また、宿から上ノ原へ向かう途中、茅刈り職人雲越萬枝さんのお宅を訪問し、ご挨拶とご報告を致しました。

最後に、草原の広場に鎮座おわします十二様にお神酒と山のもの・里のもの・海のものと塩と水と米をお供えし、感謝と無事と祈願をこめて祝詞を捧げました。

十二様に祝詞奏上


今年の茅ボッチ数
茅刈イベント166ボッチ 830束
茅刈衆(地元)412ボッチ 2060束
合宿106ボッチ   530束
小さな地球 150ボッチ 750束
 計    834ボッチ 4170束 

嫁入り先
 平沢官衛遺跡(茨城県つくば市) 600ボッチ 3000束
 ゆうきずか(千葉県鴨川市)150ボッチ 750束
 上ノ原にゅう 諏訪神社用ストック 84ボッチ 420束 

 

来年も善い入会仕事が出来ますように

皆様も良いお年をお迎え下さい。       報告  藤岡和子

                      編集  草野 洋

                      写真  清水さん提供

               


                   茅だしスナップ