2013年4月28日日曜日

茅場野焼きにおける安全のポイント


茅場野焼きの安全のポイントです。画像全体が表示されないときは画像をクリックしてください。
全体が表示されます。                               文責 草野 


茅場野焼きの目的・効果

 5月11日12日上ノ原茅場の野焼きが行われます。
 何のために茅場の野焼きをするのか、その効果は、をまとめました。
 当日も説明しますがあらかじめ読んでおいてください。  文責:草野


茅場野焼きの目的と効果

茅場野焼きの目的

1.成長促進

 ①火入れ後の灰が土壌にミネラル分を補給

 ②熱による蒸発で土を柔らかくする

 ③腐りにくいススキの立枯れや枯れ葉の堆積物を除去し富栄養化を防止

 ④地表に陽光が射し込みやすくなり、春の芽吹きを促進する

2.駆除

 ①ダニやアブラムシの発生を防ぐ

 ②クズなどのつる性植物の繁茂を防ぐ

3.防火

 草が残っていると、火の不始末による山火事が起こる

 

茅場野焼きの効果

1.低木類の侵入を抑え、茅場が森林化するのを防ぐ

 *放っておくとタニウツギ、シラカバ、コマユミ、ミズナラなどが侵入して森になってしまう。

2.地表にたまった落葉・落枝が取り除かれ、地表の光環境・温度環境が変化する。

 *地表を覆った腐植や刈り残しを焼き払うことで、地表面の光・温度環境が大きく変化し、

こうした環境を好む種類の植物の芽吹きが促される。

3.肥料分が増える(疑問もある)

 *有機物が燃えて、蓄えられていた窒素分が無機状態になり、水に溶けて植物に吸収されやすくなる。カリウムも有機物から解放されて植物にとって使いやすくなる。(焼土効果)

 *一方では流亡、空中放出で失われる窒素分も少なくない。

 *野焼きは貧栄養化を促し、貧栄養に耐えられるススキの生育をしやすくする。

  ただし、極貧状態にしない、場所の選定と回数が肝要

4.動物の種類が変化する

 *野焼きにより温度、光、住みか、餌などの条件が撹乱され、ススキ草原に適応する動物が棲みやすくなる。

5.芽が地中にある植物が生き残る

*地上部の温度上昇は大きいが、地面下はそれほど高くならないのでススキなど芽が地中にある多年草や埋土種子は大きな影響を受けないのに対して、春先に葉を広げた越年草や地上部に芽を持つ樹木は影響を受けやすい。

 

○ススキの生育を促進する→良質な屋根萱材の供給、家畜の飼料、緑肥の採取

○スススキ草原の環境を維持する→生物多様性の保全
 
 
 
 





























2013年4月5日金曜日

茅場野焼き(火入)の服装(参考)

 
 
 
 
  5月11日に予定されている今年の茅場野焼(火入)は、これまでの「雪間を焼く」伝統的な手法  に変わり、防火帯方式で行います。 安全に万全を期して行うため、参加者の服装も大事です。
  下記のイラストは、森林火災対策協会作成の「火入れ作業の手引き」より上ノ原に合わせて直しました。これは完全型ですのでこれを参考にそれぞれ備えておいで下さい。ヘルメット、ゼッケン、火消し棒は当日貸与されます。イラストの全体が表示されない場合はイラスト上でクリックしてみてください。全体が表示されます。 文責:草野         
 
 
 
 
 

上ノ原雪原ハンサム・ウーマン


上ノ原雪原のハンサム・ウーマン

 

森林塾青水の2012年度最後の講座「コモンズ村・ふじわら」は3月9,10日の両日、藤原かまくら・キャンドルナイト実施日に合わせたため、日程を変更して行われました。参加者は3歳児を含めて14名でした。

初日のかまくらづくりとキャンドルナイト準備のお手伝いは清水さんが当ブログで報告済みですので省略します。

 

ハンサム・ウーマン in 上ノ原
2日目のメインメニューは、谷川岳、朝日岳、武尊山の山々のトップが青空に白く輝く好天の中、2mの積雪の上を歩く「上ノ原茅場雪原トレッキング」です。古老のSさんから和かんじきの装着の仕方を教えていただいた8名と3歳児は障害物のない雪原をミズナラ二次林目指して歩きます。雪は適当に締まり歩きやすいコンディションです。
写真はメンバーの中の3歳児「Koちゃん」が雪原に立つ姿です。
Koちゃんは一般参加のOさんのお孫さん。おばあちゃんであるOさんを「○○子さん」と呼び、何ごとにも積極的で、お話し好きで、ものおじしない女の子、たちまちメンバーのアイドルとなっていました。彼女は、「ならんもんはならん」のハンサム・ウーマンを輩出した会津女性の血筋で、3歳にしてその片鱗を見せていました。

 






トチノキはどんな知恵で寒さをしのぐのでしょうか?

上ノ原では、増井さんの案内で冬芽を観察して、樹木の冬の過ごし方などを解説してもらいました。このほか、雪原の中にはカモシカ、タヌキ、ウサギの足跡や木の芽や樹皮をかじった動物の痕跡を観察することができました。



 
 

 
 
                                                                            1時間半も歩くと空に雪雲が出て、気温も下がってきたので早めに切り上げ、残りの時間は宿で「ボタづくり」体験となりました。炭火で焼いたボタはクルミ味噌の香ばしい香りがしてとてもおいしくできあがりみんなで昼食に頂きました。
  
 
 
 
 


ボタを食べながらの運営協議会
この日はもう一つの行事がありました。藤原の古老3人と役場の木村さんに出席いただき「運営協議会」が開催されて、5月に実施される野焼きのやり方や来年度行事について意見が交わされました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 文責:草野