2013年6月17日月曜日

青木沢峠と芦ノ田峠の道普請顛末記                -ひどい目にあったこと嬉しかったこと-


「一般参加歓迎プログラム」2013②の初日・615日午後。首都圏からの宿泊組11名に地元から日帰参加の3名が合流、計14名が師入の集落センターに集合。各々、草刈大鎌、唐鍬、レーキなど携え、小雨降る青木沢峠に入った。作業目的は、夏以降に予定の麗澤中「奥利根フイールドワーク」や民宿組合主催「秋の健康ハイキング」の受入れに備えた道普請とブナ林観察路づくり。先ずは、つもりつもった落葉を掻いて谷側に寄せ落とす作業から始めた。ついでに、山側の地面も引っ掻きならして歩きやすい道にする。

実は、落葉の山に潜む“ヒル”を排除するのが主たる目的だった。雨にも負けず皆さん懸命に取組んで下さり、作業は順調に捗っていた。ところが、頂上へ道半ばくらいのところで雨が激しくなってしまった。止む無く作業中断、峠の十二神様にご挨拶して青木沢入口に下り、車で集落センターまで戻った。
そこで、大騒ぎになった。全員がヒルにやられていて、大方が吸血されていることに気づいたのは宿に戻ってからのことだった。

楽しみにしていたブナ林観察路づくりも果たせず、“昼間ヒル退治に行ってやられて退散”など下手なオヤジギャグが飛び出す始末だったが、実は嬉しいことも沢山あった。


(1)地元の幸男さんが、峠道沿いに区分所有する美しいブナ林内に散策路を造ることを快くご了解いただいていた上に、我々の作業に先立ってヒル退治用の薬を撒いて下さっていたこと。
(2)米山正寛さん(森林文化協会=当塾コラボレーター)が、今回も朝日新聞紙上で参加者募集をして下さり、お蔭で素敵な3名の一般参加者を仲間に加えることができた。その上に、年寄りの荷物をさりげなく持ったり、食事の席でビールや酒を注いだりと、我々ホスト役顔負けのきめ細い心配りをして下さったこと。
(3)地元から一幸さん、真人さん、久保さんと屈強の男衆が3人も協働作業に参加してくれたこと。
(4)同じく地元の親男さんが、青木沢の橋の手すり・欄干を事前に立上げ、整備して下さっていたこと。お陰さまで2日目の芦ノ田峠は全員無事、武尊川沢を渡り終え、ヒルに出会うこともなく気持ち良く完走できた。
(5)今回も岡田幹事が、野点のご用意をして下さっていたこと。2日目の上ノ原散策終了後、十郎太沢の水で美味しいお茶を点てていただき、全員ほっくりと寛ぎのひと時を持つことが出来た。

などなど、書ききれないくらい沢山の嬉しいこともあった2日間でもあった。 


2013617日(清水、記)   

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