2013年5月27日月曜日

第4回茅葺きフォーラム

5月25日26日と開催された第4回茅葺きフォーラムに25日のシンポジウムだけ参加しました。
今回のテーマは富士宮市で開催されたので、「富士山麓茅葺き景観の復活 世界遺産に向けて」でした。会場は富士山本宮浅間大社の近くの富士宮市民会館小ホールで行われました。
会場の入口には、富士山麓のススキが展示され、各地の活動なども展示されていました。
最初に東京農業大学の麻生恵先生により、「草原の文化的景観」の話があり、朝霧高原の茅場の管理に東京農大もサポートしているようです。
次に、今年話題の「伊勢神宮式年遷宮と萱地管理」について、伊勢司廳 営林部の中川典之氏より話がありました。20年の遷宮の流れを御造営や御杣始祭、川曳き、陸曳きなど普段見られない角度からの写真で解説していただきました。
上が現在の内宮で、下が現在建設中の内宮のようです。
伊勢神宮の森「神宮宮城林」は、5400ヘクタールあり、山の北側が自然林、南側の日当たりが良いところが人工林だそうです。
萱場は、50ヘクタールあり、一回の遷宮で23000束が必要で、8年間かけて採取するそうです。

2部は各地の報告で、朝霧高原の茅場は、重要文化財の茅の供給を目指して、文化庁のふるさと文化財の森の指定を受けています。
また、昨年の草原サミットに来ていただいた、東富士演習場の茅を生産している富士勇和産業の長田氏が協議会を発足させて、担い手の人数を増やしたり、ヨシ刈り器を改造した茅刈り器を導入し、はねられたススキをボードや肥料などに使ってい始めた取り組みを紹介してくれました。
神戸市の茅噴き職人グループが、稲藁を使った地域や子どもたちとのイベントなどの取り組みを紹介してくれました。
来年のフォーラムは、琵琶湖周辺の予定みたいです。
隣の富士山本宮浅間大社の参道

湧玉池、御手洗川の水源、富士山の湧水が湧き出る池です。

0 件のコメント:

コメントを投稿