2013年12月10日火曜日

環境教育関東ミーティング2013渡良瀬遊水池参加報告


12月7〜8日の二日間にかけて、栃木県栃木市で開催された今回が10回目の環境教育関東ミーティングに、塾を代表して浅川と増井さんが参加しました。増井さんは8日の分科会13「草原を活用することで甦る地域の魅力」のプレゼンター、仕事の関係で8日だけの参加でした。総参加者人数105名、その内栃木県の参加者が半分くらい、韓国や中国かも10名参加、平均年齢は30代前半位でした。


            
 

 初日のオプショナルツアーは9時〜11時まで、ラムサール条約に昨年登録された渡良瀬遊水池(面積3,300ha山手線の内側半分くらいの広さ)を見学しました。栃木県・茨城県・群馬県・埼玉県の4県4市2町にまたがり、栃木市が一番の面積となっています。
 水が溜まっている谷中湖は、調整池なので、コンンクリートでできていますが、夏にはカビが発生し水が臭くなるので、冬の間に水抜きをして乾燥させています。水がないと水鳥が来なくなるので、部分的にコンクリートを無くす実験をしているそうです。
谷中湖はハート型になっていますが、これは旧谷中村集落の中心地の神社、寺、墓地などを残したいという、地元の住民による反対運動があり、ここを残すことになったそうです。
ヨシ原には世界で2,000羽しかいないチョウヒが40羽くらい生息し、ワシタカ、ハヤブサ、サシバも生息し、シギ、チドリの渡りの中継地となっています。
会場は栃木グランドホテル、今回のテーマは「渡良瀬遊水地から未来へつなぐ環境教育」、最初に、呉地正行氏(NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶ理事長、高松健比古氏(日本野鳥の会栃木代表)と青木章彦氏(わたらせ未来基金代表世話人)の鼎談があり、取り組みを紹介してくれました。
蕪栗沼もラムサール条約(沼150ha、水田259ha)に登録され、水鳥のがんの越冬地として、環境保全、生物調査、固有性の環境教育、地域の啓蒙情報発信、町のグリーンツーリズムエコツーリズムの企画、農業との共生「冬水たんぼ」などの取り組みを紹介されました。
わたらせ未来基金は、ヨシ腐茎土づくり、湿地保全・再生プロジェクト、土取り場の再生、ヤナギ除去などの保全活動をしています。
ヨシ焼きは、ヨシズ組合と行政、消防団が主体に行っていて、防火帯は業者に委託しているそうです。今年のヨシ焼きは3年ぶりで良く燃え、一気に全面が燃えたそうです。
分科会Aは渡良瀬遊水池とラムサール条約に参加し、栃木農業高校農業環境科学クラブの2、3年生が、キノコ栽培の寒冷紗に葦簀を利用など、葦簀の利活用について発表してくれました。ヨシ1100円を栃木県に使用料として支払しているそうです。
翌日の塾の分科会13は、参加者6名でしたが、呉地氏に参加していただけたので、地域の資源の物語づくりや誰にでもわかりやすいキャッチコピーが大事、生産性や効率性だけでは持続できないなど、貴重なご意見をいただきました。
早朝プログラムで鳥の観察会もありましたが、そちらには参加しないで、一人で栃木のまちなみ散策を1時間半くらいしました。水路と蔵と古い屋敷が組み合わさってまちなみ環境ができています。こういうプログラムがあるといいのですが。(あさかわ)





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