2014年1月28日火曜日

小貝川と菅生沼の野焼き-上ノ原の野焼きとの違いに学ぶ-

125日、東京学習会の一環として小貝川の野焼きに参加。翌26日、菅生沼の野焼きに自主参加した。双方ともに学ぶべきところ極めて大、かつ今後の上ノ原の野焼きのあり方につき見習って参考とすべき点が多かった。以下、彼我の違い5点を要約報告して、改善策検討の一助としたい。
1.野焼き(火入れ)の対象(地)の違い
-小貝川は河川敷、菅生沼は湿地帯で、オギならびにヨシが主たる対象

2.野焼きの目的ならびにアピールポイントの違い
-絶滅危惧種を中心とした「生物多様性の保全」
  例えば、小貝川はヒメアマナ、菅生沼はタチスミレを象徴的に説明
-菅生沼では、「野焼きで守る絶滅危惧種」をキャッチフレーズに参加者募集

 3.野焼きの方法・段取りと手段・道具立ての違い
(1)  火入れは大面積を一挙にではなく、小区画を順番に行う(安全重視。)
-小貝川:200300坪前後の対象地3か所を順次移動して火入れ、鎮火確認
-菅生沼:1㌶弱の対象地を「田」型に区割り、順次火入れ鎮火確認


 (2)  道具立ては伝統的手法にこだわらない/併用
-火入れ・鎮火:火炎放射器、ジェットシューター、阿蘇式火消道具(デモ)
-防火帯づくり:刈払機、レーキ、熊手(実用的、地表露出に有効)

 4.日程・プログラム構成の違い
(1)日帰りコース:午前9時~12時(参加者募集案内ベース)
-前半:防火帯造り×5㍍巾
~スタッフ:電動刈払機使用
~一般参加者:熊手や手鎌使用。誰でも参加できるメリット
-後半:入れ・鎮火確認:スタッフのみ(一般参加者は見学のみ)
(2)開始前後ならびに休憩時に解説、温度測定や観察会の説明、日程案内、など

5.参加者の規模ならびに層の違い
(1)  小貝川=約100人 菅生沼=120130
(2)  近郷の一般参加者/市民団体、企業ボランテイア←日帰り参加のため
大学/研究者・学生、博物館スタッフ・友の会←主催者の人脈・ネットワーク

 特に2.34については、参加者の動員ならびに火入れの安全実施対策上、有効であり当塾として応用すべく検討するに値するものと思料する。

以上、2014127日(清水)

2014年1月23日木曜日

刈払機取扱安全講習を受けました


121日(火)に刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育(安全講習)を受けました。

これは、刈払機作業の安全と健康を確保するため、労働基準局の通達「刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育実施要領」に基づき、事業者は、刈払機を用いて行う業務に労働者をつかせるときは、その業務に関する安全と衛生のための教育を行う必要があると定められているもので、事業者が労働者に刈り払機を使用させる場合にはこの講習を受けさせなければなりません。
 森林塾 青水は事業者でなく参加者も労働者でないので受講の義務はありませんが、防火帯の整備などこれから刈払機を使用する機会が多くなり、けがをしては元も子もないと一度受けておこうと予てから考えていたことでした。
 刈払機はこれまで何度も使っているので受講前はおさらいのつもりでしたが、受講してみてこれまで基本を外れた我流のやり方や危ないことを平気でやっていたことを思い知らされました。
 講習は木材製造業労働災害防止協会千葉県支部 (略称 林災防 千葉支部)により千葉県東金市(木材市場内)で9:00~16:00、座学5時間、実技1時間が行われました。
 講習内容は以下の通りです。
○刈払機に関する知識(構造、機種選定、運転)
○刈払機を使用する作業に関する知識(作業計画、刈払機の安全作業、点検整備、災害事例など)
○振動障害予防
○関係法令

講習は基本が大事なことを経験に基づいて説明いただいたのでとってもわかりやすいものでした。この受講によって、トリガー式スロットル刈払機の使用や腰バンド装着が安全作業につながることなど多くの安全動作や機械の点検など使用に当たっての必要な事が身につきましたので塾で同じ作業をする人にも伝達し安全の確保に役立てます。

次は伐木等業務(チェーンソー)特別教育も受ける必要を感じました(文責:草野)。

以下は、テキストの安全作業の例です。