2011年2月6日日曜日

『飲水思源』の里帰り

森林塾青水が発足の当初から合言葉としている『飲水思源』。井戸を掘ってくれた人の恩を忘れてはいけないという昔の訓え。現代流にいえば「水道の蛇口をひねって水を飲んだら、その先の水源の森やダムに思いをはせ感謝すべし」ということ。元をただせば、北周時代の詩人・癒信の詞「その実を落とす者はその樹を思い、その流れに飲む者はその源を思う」に基づく故事成語の由。
その『飲水思源』の4文字をあしらったエコバックの在庫はないか、と早稲田環境塾・吉川プログラムオフイサーから問い合わせが入った。1月28日開催の「中国環境問題研究会」の招聘講師・陳金陵女史(中国環境報社)にお礼の印としてお渡ししたいとの思し召し。昨秋、当塾10周年記念に作成した在庫が残っていたので持参し贈呈申上げた。
後日、空港まで陳女史を見送った吉川さんから「陳さんは大変お喜びになり早速、荷物を入れて肩に担いでお帰りになりました」とのお知らせ。
かくして、残りものに福来りて、中国渡来の『飲水思源』が里帰りとなった次第。因みに、陳さんのご出身は南京、勤務先は北京。そして、癒信の生きた北周の都は長安(現在の西安)。勿論、陳さんが『飲水思源』に出会ったのは東京である。

2011.2.3(清水、記)

0 件のコメント:

コメントを投稿