2013年8月10日土曜日

30㎏の赤紫蘇から96ℓの紫蘇シロップが出来ました! -のらえもん&地元衆とコラボワーク3日間の記録と秘話-


 8月4日から3日間、藤原の地元衆のご協力をいただきながら赤紫蘇ジュースづくりにチャレンジした。以下は、その活動と成果の記録、そして最後に秘話の紹介。

(写真1)
(写真2)

  8月4日午後:古高、清水が藤原入り。先ずは、紫蘇育成に協力して下さった「樹林」ならびに「やまびこ」の紫蘇生育状況視察。続いて、作業拠点「遊山館」の館内清掃、設備点検と周囲の草刈り。
 8月5日午前:山口フアミリーが合流。惣一郎、ゑみ子、典子(敬省略)も参加して、紫蘇収穫作業(写真1)→遊山館に搬入→洗浄作業→束ねて乾燥(写真2)
 午後:惣一郎、一幸親子、美千代、智子、北山・同夫人、ほか三々五々来館。葉のむしり取り作業→計量:30㎏→シロップ(原液)づくり作業(以下の手順で夕食をはさみ22時半まで!)(写真3~5)
①葉1:米酢2の比率で大鍋に入れ、押しつぶしながら煮る(20分弱)
②30分~1時間おいて、冷めたところで絞る 
③砂糖2と塩少々(かくし味)を加えた器に絞り汁を入れて攪拌 
④5分ほど加熱処理(沸騰寸前に火を止める)
⑤消毒済みのボトルを用意
⑥冷めたらボトリング(8ℓ入り瓶に注入) →合計12本:96㍑も!
(写真3)

(写真4)

(写真5)
(写真6)
8月6日午前:惣一郎、純一、一幸、友紀、仁、岡野夫妻&友人、ゑみ子、武子、典子、智子の皆さんが来館して下さり、和やかに試飲会。おおむねご好評でほっと一息。

感想・意見交換会の後、今後の取組み方針・計画など説明。午後:協力民宿「樹林」「吉野屋」「関が原」「やまびこ」に8ℓ入り瓶配布、試飲とフイードバック依頼。さらに、日頃お世話になっている地元の皆さま方17軒に500ml瓶を各戸訪問配布して、同様のお願い。

以上、3日間を通して延べ23人もの地元衆の参画を得た。しかも、ゲートボール仲間のシニア層から一幸、友紀、北山のヤング世代まで。正に、首都圏住民と地元衆が入り会っての協働作業であり、まことに画期的なコラボ活動であったと自画自賛したい。
実は、それもこれも元はといえば、山口夫人・キキさんの『一滴の水の恩に、泉をもって返すべし』という感謝の気持ちの賜物であった。若い頃、いつも中国の自宅マンションの屋上で遠い山々を眺めながら夕陽が沈むまで勉強していたキキさん。日本に来て間もない頃、言葉が分からない友達もいない、そんな寂しい気持ちを癒してくれたのは上州の烏川や奥利根藤原から見える遠い山々だった。故郷の温もりを感じ、今日まで頑張ってこれた。その感謝の気持ちをもって、中国原産の紫蘇からジュースを作り藤原の名産にして恩返しをしたい。その一念で企画を練り上げご提案をいただいたのが事の始まりだったのだ。
是非、時間をかけ良い味に仕上げ地元の名産として、藤原むらづくり協議会が再興を期す「物産直売場」の人気商品に育て上げる夢を現実のものにしたいものだ。

紫蘇濃ゆき一途に母を恋ふ日かな       石田波郷

2013年8月6日(清水、記)

2013年8月8日木曜日

2013年度第1回東京楽習会報告

「利根川の湖沼で学ぶ~茨城県自然博物館編」713日(土)

 2013年度第1回東京楽習会に参加し、利根川水系の下流域にあたる茨城県菅生沼と、その西側に立つ茨城県自然博物館を訪ねました。同館企画課長の小幡和男さんは、今年4月の森林塾青水総会などで講師を務めてくださったことがあり、この日も沼周辺の案内を引き受けていただきました。
 菅生沼は南北約5km、東西の幅300600mの谷状の湿地です。面積は約230haで、県の自然環境保全地域に指定されています。沼には飯沼川、江川、東仁連川が流入し、2km余り下流で利根川に合流します。大雨で利根川が増水すると、利根川からの逆流を防ぐ目的で、菅生沼の下流にある法師戸水門が閉鎖されます。すると沼に流入した飯沼川などの水がせき止められるため、沼の水位は高くなります。こうした時に、上流から運ばれてきた大量の泥が、沼にたまっていきます。1994年の博物館開館時、館の前には広い水面が広がっていたそうですが、泥の堆積が進んだ結果、水面は大きく減少して、ヤナギ類などの生えた陸域が目立ってきているそうで、ここ20年ほどの間にも、刻々と姿を変えているとのことでした。かつて洪水で運ばれた泥や繁茂した水草は、冬場の「どろとり」と夏場の「もくとり」によって沼から周辺の農地へ肥料として持ち出されていましたが、こうした作業が途絶えてしまったことも、沼の変化を加速しているのかもしれません。
 博物館から対岸までは、「菅生沼ふれあい橋」という木橋がかかっており、この橋を渡りながら、小幡さんから沼の植生に関する説明を受けました。
 水辺を好むヤナギ類のうち、ここで見られるのはマルバヤナギ、タチヤナギ、カワヤナギです。マルバヤナギは新芽が赤いのでアカメヤナギとも呼ばれます。湿地環境に育つイネ科の草本類も多く、特に目立ったのは水際を好むマコモ、その内側に生えるヨシ、さらに陸側のオギといったところ。フランクフルトソーセージのような穂を付けるガマ類も3種類(ガマ、ヒメガマ、コガマ)が観察できるそうです。全国の水辺や河川敷には侵略的な外来種がはびこって問題になっています。ここ菅生沼も例外ではなく、高さ数mに育ったオオブタクサや橋の欄干に巻きついたアレチウリの姿も見ることができました。
 この日は観察できませんでしたが、全国でも菅生沼と渡良瀬遊水地くらいでしか、まとまって自生していないとされる希少植物(絶滅危惧Ⅱ類)がタチスミレです。オギやヨシの中に育ち、スミレなのに草丈が時に1mにもなるというから驚きです。河川の氾濫原などが本来の生育地なので、今では草刈りや火入れといった人の手による攪乱がなくなると、その存在も途絶えてしまいかねません。小幡さんたちは、菅生沼のタチスミレ個体群を守ることを大きな目的として、2003年から草地の野焼きに取り組んでおられます。2014年には126日の実施を計画しているそうです。
(米山正寛)
 
・湿地の植物を間近に観察できる「菅生沼ふれあい橋」


・菅生沼の東岸から西方向を見た光景。列状に並ぶヤナギ手前あたりが、野焼きされている草地だ

2013年8月4日日曜日

季節のミニアルバム(2013年夏)


2013年7月27日(土曜)および28日(日曜)は、「ススキ草原(元茅場)の防火帯整備と昆虫調査」ということで、防火帯の刈り払い、県道の草刈り(地域貢献プログラム)、生き物調査など、盛り沢山の活動を行いました。

詳しくは追ってブログアップされると思いますが、多葉田会員から上ノ原付近で観察された生き物たちの素敵な写真36枚を投稿いただきました。

分量が多いので、ここでは数枚だけの紹介にとどめますが、是非ここをクリックして全文をご覧ください。 















今回は猛暑+雷雨で大変でしたが、こういう写真を見ると、また上ノ原に行きたくなりますね。
 
事務局 (松澤)