上ノ原は雨が少なくススキの成長はあまり芳しくないようです。
学校は夏休みが終わり二学期を迎え、麗澤中学校では麗澤祭(文化祭)がおこなわれました。
青水は、麗澤中一年生の5月の樹木観察会、7月の奥利根水源の森林フィールドワークの指導をお手伝いしております。麗風祭では生徒さん達がこれらをグループごとにまとめて発表しました。
今年のフイールドワークは、昨年までのプログラムを見直し、森林や茅場で体験してほしいことを示すなどの大幅な変更をしました。森林・草原内を歩くプログラムでは、「森林の成り立ちと生物多様性(森林生態系・森林土壌)」「森林の働きのいろいろ(森林の多面的機能・公益的機能)」「森林に降った雨の行方(森林の水源かん養機能)」「地球温暖化と森林」「上ノ原の歴史と現状」のイラストを作成し、携行させるとともに、それぞれの「学習のポイント」をあらかじめ示しておきました。
また、小枝木工、茅あみ、コサージュづくり、草木染めの選択メニューを用意し遊びの要素を取り入れ知識の詰め込みにならないよう配慮しました。
このように作成したプログラムで実施したのですが、私自身は、海外出張と重なったため本番には担当できませんでしたので、彼らがこのプログラムにどのように取り組んだのか気になっていました。
A、B、C、Dの各クラスに張り出された発表タイトルを見たとき驚きと同時に楽しみになりました。
私が見た発表のタイトルを次にあげてみます。
B、森林の成り立ちと生態 :森林土壌などについて発表
D,雲越家住宅の生きるための工夫 :生活用品や建物の構造、技術、歴史などについて発表
C,森林と水資源の関係 :土壌生物、緑のダムなどについて発表
A,ナチュラル アーティスト イニシャル Forest :人工林と天然林などについて発表
A,水とダム :藤原、奈良俣ダム、利根川などについて発表
A,茅ちゃんのプロフィール :茅の特徴、利用(例として作った簾を示して)などについて発表
B,林・森林について :森林土壌:Co2吸収力などについて発表
C,森林の仕組と働き :FSCなどについて発表
D,ダムがなかったら
C,利根川の開発史
このほか発表は見れませんでしたが
A,持続可能な森林 C,麗澤と水上の大切な自然、B、森の不思議な力
D、自然博士になろう、B、WAKIMIZU
など興味深いものがありました。
見せてもらった発表の感想ですが、
タイトルを見ると、プログラムの変更の効果があったようですし、まとめる力やそれを発表する力ができていなかった5月の樹木観察会のころと違って、生徒さんの成長の跡を見ることができました。
限られた時間での発表ですから当然でしょうが突っ込みが足りないところもありましたがまとめる過程ではいろいろなことを考えさせられたことでしょう。
また、発表では、本当に理解しているかはわかりませんが難しい言葉を使って説明するなどしていましたがこれらも生徒さん達には何らかの形で残るのではないかと思います。
「未来からの留学生である時代を担う子供たち」の成長にお役に立つことは青水として喜ばしいことです。
文責:草野
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