2018年11月3日土曜日

茅刈合宿 -カメムシと同居-

 前掲の茅刈の活動報告にも書いたように、今年の茅刈実績を上げる対策として茅刈合宿を行った。
 会員の稲さん、松澤さん、尾島さん、藤岡和子さん、それに私の5人は、茅刈が終わって参加者が帰った後、21日(日)の午後から23日(火)の午前中まで居残っての茅刈・ボッチづくりである(21日は藤岡貴司さんが夕方まで付き合ってくださった)。
 まずは、参加者を送った帰路、食料などの調達をした。
食料品のほかトイレットペーパーなどの生活用品は旧水上町湯原のスーパー、お米と野菜は地元農産物直売所でボッチ券で調達。茅刈を4時過ぎに終了して古民家へ、古民家には先住者がいた、たくさんのカメムシである、部屋の掃除と並行して、カメムシを刺激しないように布団の中などから取り除く。すべてを取り除くことはできないので同居することにする。この日から見つけると「カメちゃ~ん」と呼び掛けて遠慮いただくことが数えきれないくらい続いた。
 でもこのカメちゃん、行儀は良いようで人のそばには寄ってこない、寝ている布団や寝袋の中で見たことはない。
カメちゃんは色黒

カメちゃ~ん集団


 藤岡和子コック長、尾島副長の陣頭指揮で食事の支度、藤岡さんは手持ちの材料でユニークなメニューを手早く作る名人である。男性陣への指示も的確。男性陣は、炭火、ストーブの火おこし、盛り付けや後片付けを受け持つなどチームワークは抜群。 
 この古民家、お風呂が使えないのが難点、一日目は「たかね」の温泉風呂、二日目は湯の小屋温泉の旧葉留日野山荘の温泉を利用させてもらった。
 入浴後は、お楽しみの晩酌、疲れた体に缶ビールが沁みわたり、いろりを囲んで焼き物などを肴に話も弾み日本酒も進む。
煙の中の晩餐


 この日は十三夜、月明かりが差し込む中で、やがて就寝の時間。
合宿は寝袋持参である、備え付けの敷布団の上で寝袋に潜り込む、私は、最初、寝袋だけだったが持参の寝袋は50年前の年代物なので夜中に寒くなり掛け布団をかけた。
 冷えるはずである、あくる朝、初霜が降りた。朝飯を済ませ、昼食は古民家でのとることにして握り飯を用意する。握り飯がネズミに取られないようにして上ノ原へ。
 二日目は、一日中茅刈に集中できるので稼ぎ時である。
 ちなみに、合宿の費用は、個人負担がないように刈った茅の代金で支払う算段であり、できるだけ多くの茅ボッチをつくれば臨時ボーナスもあるはずである。
この日は、初霜で茅刈日和、昼頃には上ノ原のススキのタネを、山腹緑化の資材として利用できないか、友人の緑化技術者と種苗業者が訪れることになっている。
 一日中刈っているとさすがに疲れる。体全体が痛い、何かするたびに「どっこいしょ」が出る。 友人の緑化技術者は頼んでおいたサンマとともに昼頃に到着、私だけは茅刈を一時中断して、上ノ原と周辺を案内した。そのあとこの二人の刈ってみたいとの要望に茅刈を指導。
 この日の食事のメインはサンマの塩焼き、それも囲炉裏で炭焼きである。このほか藤岡料理長の鮮やか手さばきでおいしい料理が並び、飛び入りの緑化技術者を入れての晩餐。炭火焼のサンマの味は最高でお酒が進み、酔いで体の痛みを忘れて、この日も佳い月に見守られての就寝。

囲炉裏炭火焼サンマ

 三日目は、麗澤中FWの下見・準備作業に7人ほどのインストラクターが集まるので午前中のみの茅刈、宿は吉野屋なので古民家合宿は今日で終わり、もっと続けたいかと問われれば、このくらいがちょうどよいと答えるだろう。
作ったボッチは全部で64であった。
一緒に頑張ってくれた皆さん。お疲れ様、そしてカメちゃんお邪魔しました。
朝の光に輝く上ノ原

ボッチ群



                                          草野記

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