2023年5月31日水曜日

麗澤中学1年生の樹木観察会 -五感を使って自然を楽しめ-

 

527日土曜日、845分、青空のもとさわやかな風が吹く麗澤学園の広場に1年生147名(欠席2名なので今年の1年生は149名)引率の先生11名、インストラクター13名が集まった。

 生徒たちはA~E組を2班に分けた10組、それにインストラクターが12名、引率の先生が1名のグループ編成である。

広場での対面式のあと、各グループはあらかじめ決めておいた広場のケヤキなどの大木の下に移動して観察会が始まった。

大木はインスタラクションのつかみ、その後は、種、実生、葉、などを触る、見る、嗅ぐ、聞く、味わう、そして想像する。これが今日の観察会の大目的。

今の時季、イヌシデ、ヒトツバタゴ、イロハモミジ、柘榴、ビワ、オオバボダイジュ(花)、など校庭の多様な樹木は花から実へ移る時期、コースをたどりながら生徒たちが興味を持ちそうな種の散布の仕方など樹木が持っている数々の智慧を解説する。生徒たちは目の前に現れたものに興味を示すのでこちらも臨機応変に対応、この日、解説できたのは下見で目論んでいたネタの半分。

それでもこれだけはと下見で目論んでいた樹木などに誘導する、味覚を使うヤブニッケイの葉を食べさせようとするがほとんどの生徒はしり込みして食べたのは5名ほど。通学路の森に近い状態の林の中に誘導して森林土壌の感触を体験してもらうが2名ほどは入りたがらない。こちらも強制はしない。

9時に始まった観察会、途中休憩をはさみ11時には広場に戻り、ラワンの種模型の「タネ飛ばし」の遊びの時間を30分ほど取った。ある程度飛ばし方が出来るようになったので競争を持ちかけた。遠くまで飛ばしたチャンピオン、滞空時間の長いチャンピオン、もう一度滞空時間でチャンピオンを決めて、3人でグランドチャンピオンの座を争う。各グループの歓声が広場に響いていた。

その後、昼食を済ませそれぞれの教室でまとめ・発表をして樹木観察会を終えた。

これからはあるインストラクターの感想です。

五感で植物観察🌿

お受験を突破した、文字見まくり、文字知識ありまくり千葉県某私立中学一年生に、からだで知る五感学びのインストラクターをしてきました。

 

我グループ観察開始のシンボルツリーにカラスが二羽とまっている。すると、ポトリ。糞には消化しきれない種が!!種はどのようにして生育域を広げるのか?の答えが降ってきた。

これを目で見て(〇)匂いを嗅いで(なし)触って(なし)食べて(ダメ)聴いて(なし)想像して(〇)。いったい何を食べているのかと考えさせられる絶好の教材をカラスがくれた。

 

清々しい青空良い陽気☀️

私はB15人を担当。いざ、観察開始。「はい!B3グループこっちでーす!」と、手を上げて移動を始めたら、あれ?あれ?子どもたちだけ?毎年各グループに一人先生が着いてくださるのだけれど、あれ?子どもたちしか着いて来ない。先生抜きのグループだった模様。今日初めましての子どもたち、誰もはぐれずわたしだけで2時間いけるのかーー!

興味を沸かせることができるのか否かが鍵。それを救った?のがわたしの滑舌かもしれなくて、説明中、滑舌悪いって、男子生徒に突っ込まれた~。「○○○って3回言ってください。」チャレンジさせられるも言えず(その子も言えなかったけど)

うんなことない!!って答えたけれど、生徒のメモ書きに証拠が!!写真にて

ハナノキでは、今起きているリニア開発との関係を話して、みんなどう感じたかを発言してもらい。アカメガシワでは、新芽がなぜ赤いのか?毛を指で削げると色が変わるその毛の意味からパイオニアツリーと森の話をしたり、楽しい観察になりました。

最後は、サザエさんのエンディングを大合唱しながら他のクラスと合流する我がグループ。

ふう~。

15人みんないる。

秋には、この子たちと里山体験です。今から楽しみ。

東京ドーム10倍の敷地に植物約300種ある校内

 糞には消化しきれない種が!!

朽ちた切り株から蟻。
突っついたら卵発見!!

乙女心も五感?いやいや~。七感

木にひっかかった種を救出
タネ飛ばし


発表前に採取したもので




滑舌悪いと突っ込まれた証拠がここに!
萌芽(ほうが)→こうが
放線菌(ほうせんきん)→こうせんきん

わたしの発語「ほう」は「こう」に聞こえることが判明しました(笑)


 報告草野  写真は藤岡和子さんが提供してくれました。

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