2014年2月2日日曜日

朝霧高原茅葺き体験


 1月25日午後から昨年、日本茅葺き文化協会のフォーラムが行なわれた富士宮市朝霧高原で、朝霧活性化委員会/富士教育訓練センター/東京農業大学オープンカレッジの共同主催による、茅葺き体験が行なわれました。参加メンバーは地区外14名、地元あさぎり隊が14名、以外と若い女性が多いのにびっくりしました。講師は朝霧高原で茅刈りをおこない、地元のメンバーを指導している、富士河口湖町の茅葺き職人の杉嵜さん。以前、私は日本茅葺文化協会のフォーラムで同じ部屋になり親しくなった方です。研修の場所は、富士教育訓練センターの敷地内の作業所の中でした。茅葺きは、地域や職人によりやり方や名称が違いますが、杉嵜さんの師匠は、なにも教えてくれないので、見て体で覚えたようです。 
  最初に12月に刈った茅を「すぐり」という作業をおこないました。片手で持てるくらいのススキを鎌で葉を下から60cm位のところに上から下に集めて、集めたら今度は逆に鎌を上に払って葉を除きます。それを全部で9たば集めて、1束にします。すぐりの作業は、本当は職人が行なう作業ということで大切な作業です。すぐりをした茅は、軒先や大事なところに使うそうです。
 最後に、茅をたたく道具や指刺す道具の説明をしてくれました。ほとんどの道具は職人さんが手作りでつくり、自分にあった道具にしあげるそうです。その後、教室に移りスライドで茅葺きの段階を説明されましたが、一般の方には少し難しい内容かもしれません。やはり現物で説明されないとわからないみたいです。
 18時から場所を「ふもっぱら」というキャンプ場の食堂に変えて、懇親会。始まる前に今回の仕掛人である富士山観光まちづくり研究所の岸野さんと杉嵜さんに朝霧高原をフィールドに富士宮市で草原サミットを開催してみないか、今年は阿蘇で草原サミットをおこなうので、行政や委員会のメンバーと参加してみないかと話しました。朝霧活性化委員会に話をしていただけるようです。




 26日は念願の茅葺き実習です。人数が多いので4名4グループに分けて、段階的に作業を行いました。事前に軒先の化粧茅を葺いてあり、最初のグループはその上にのべ(葉が着いている茅)を敷きます。ススキがまっすぐになるように10cm程度の厚さになるように押さえます。その次のグループが、軒先からのべを葺き、次のグループが、すぐりの茅を軒先から上に並べ畳ひもで仮止めし、次に横に細い竹(ここではおじゃまという)を下から60cm位のところに設け、下の竹と結び締めます。この時の簡単に良く締まる結び方をを皆さん練習しました。これを繰り返して、上の方に葺いていきます。
 
 野焼きは4月中旬におこなわれるそうです。

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