2014年6月18日水曜日

「樹木識別のポイント」講習を受けました。


森林塾青水は、その活動の一環として毎年、麗澤中の樹木観察会、奥利根水源の森フィールドワークや一般の方を対象に自然観察会を行って樹木や草花について解説しています。
このような観察会は、インストラクターが、樹木や草花を通じて参加者とコミュニケーションをしていると言えます。
 樹木観察会等でよく言われることのひとつが、「樹種名をやたら教えたがるインストラクターいるが、樹種にそれほどこだわることはなく、樹木の生理や人間生活を含め他の動植物との関わり合いに重きを置いてインストラクションすべき」です。確かにそれも一理ですが、人と人の間でも、その人を好きになろうとする場合、まず相手の名前を知ることからはじまります。そして、興味を持ち人柄や生き方に共感して仲良くなるのではないでしょうか。つまり、名前を知ることは興味をもつ入口であって決しておろそかにできないものと思います。樹木の性質や働き、自然とのかかわり方に興味を持ち仲良く(認める)なろうとするなら、まず、名前を知ることが大事です。また、樹木の名前がわかった時の喜びはとても大きいものです。
 そんな思いがあって、614()一般社団法人日本植木協会が日比谷公園で行った「樹木識別のポイント」講習会を受講しました。
 この日の参加者は28名、室内で3時間ほどあらかじめ採取しフラスコに挿した樹木サンプルで樹種名と葉のつき方や特徴など識別のポイントが解説されました。その樹種数は約110種に上りました。似た樹木同士を比較し、その樹木に関する話題も豊富でとても勉強になりました。



その後、1時間ほど公園で野外観察を行い、この時に上がった樹種は約30種でした。
 

日本植木協会では、年一回、「環境緑化樹木識別検定」を行っているとのこと、今回はその事前講習の位置づけでもあったようです。なお、「識別」とは樹種名を外観で判定することであり、遺伝子レベルまで調べる同定とは違うということです。

今回の講習を受講して、樹木や草花の名前がわかった時の喜びは大きいことはこれまで何回も経験していますが、この喜びを子供たちや上ノ原を訪れる方々に伝えることができれと改め感じました

 

文責 草野

0 件のコメント:

コメントを投稿