2014年6月1日日曜日

ススキ株の移植を行いました

 5月31日(日)今年の年間計画に上げているススキ衰退対策の株移植を試行するため、松澤さんの車で川端、松澤、稲、草野の4人が上ノ原に行きました。上ノ原は野焼をしたところとしなかったところがはっきりわかる縞模様になり、ススキの初期成長が始まっていて、ワラビがが芽を出し、沢山の車と人が入り込んでいました(写真)。
ワラビ採りと縞模様
昼食前に、移植箇所を下見して、十郎太沢から50mぐらい奥の作業道脇の、野芝に覆われている一画(約10m2)とその隣接のススキ株がまばらな一画(約10m2)を移植地と決めました。



ススキ株採取箇所は、昨年の夏の防火帯刈払いの際、ススキが旺盛に生育していた個所に目をつけてありました。始める前は、株掘り取りは根がかなり頑丈に地中を張っていることが予想されましたので難儀するだろうと思っていましたが、山鍬(植林鍬)で株の周りを切りながらはぎ取ると意外にも簡単に掘り取ることができました(写真)。株の大きさは直径が20cm~30cmとしました。
戻った体力で株のはぎ取り

 
掘り取った後は黒々とした肥沃そうな黒ボク土が出てきました(写真)。

ススキ株



ススキ株の下は黒ボク土壌
採取個所でも、隣の株が繁殖することを予想して、回復状況を見るためテープ表示しておきました。全部で、15株を採取して、軽四で移植場所まで運びます。
 

昼食後に移植作業を行いました。野芝は、はぎ取って植え穴を1m間隔に掘り、植えます。
2本だけは、はぎ取らないところに植えて、比較することにしました(写真)。
野芝のはぎ取り



野芝の箇所は栄養分が不足していることが考えられたため植え穴に、腐葉土を入れて植え、土を寄せ回りをしっかり踏み固めます。

今回は、1m2に1株、間隔は1m間隔に植えました。野芝の箇所に8本、ススキ株が衰退しまばらになった箇所に7本、合計15本を移植しました。

現地には杭を打ち、色テープで表示してありますので上ノ原に行かれた時にご覧ください。



 

活着したかどうかは8月ごろにはわかるでしょうが移植によるススキの繁殖の結果が出るのは
来年の春でしょう。この結果では、本格的中ススキの移植も茅場の作業として皆さんにお手伝いいただくことになるかもしれません。

30度を超える気温でしたが風薫るススキ草原で心地よい汗を流しました。


 
 
 
                                                    文責 草野

 





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