2018年9月6日木曜日

ミズナラ林内の遊歩道整備 -森林セラピーや散策のための施設づくり-


炎暑の夏に、豪雨、台風、地震と心身ともに休まる暇のない今年の夏、都会のストレスを目一杯貯めて上ノ原入り、気温はあの殺人的な暑さ34度に比べると嘘のような23度、さわやかな風が吹きススキの穂はまだ赤くツンと立っている。今年のススキは例年に比べて細いようだが順調に生育している。オミナエシ、アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、ノアザミ、オオヤマホクチ、シシウドなどの秋の草花の黄色,赤、白で賑やか、カンタンの鳴き声も聞こえる。いっぺんにストレス発散である。
 
ススキは穂が赤い
 
オオヤマホクチ
 
ツリガネニンジン
 
この時季はキノコがニョキニョキ:タマゴタケ
 

今回は、茅場の背後にあるミズナラ林内に遊歩道を作る作業が主である。同時に歩道沿いの樹木の樹名板の取り替え(新規取付け)作業も行う。そして、二日目は、恒例の諏訪神社のお祭りを楽しむプログラムである。9月1日、2日の活動に参加したのは12名、草原のさわやかさに自然と笑顔がこぼれる。

ミーティングで,樹名板取り付けは、2回目の参加で森林インストラクターの資格をお持ちの奥野さんをリーダーにお願いして他の3人と一緒にやってもらうことに(詳細は別途報告あり)。

遊歩道づくりは、5月の続きを今回で完成させる予定である。この遊歩道は、主に森林散策に使うが、森林セラピーとして活用し、みなかみ町のユネスコエコパーク施策に貢献することも視野に入れている。

森林は、人を癒やし、健康に導くチカラがある事が科学的に実証されており、森林セラピーは森林を楽しみながら身体と心の健康維持・増進、病気の予防に役立たせようというもので一般に「森林浴」と言われている。

ハイキングや登山でもなく健康のために森に入り楽しむもので、呼吸法やアロマテラピー、リラクゼーションなどのプログラムがある。森の中で五感を働かせて森のチカラを享受する。中には医師と連携して前後に血圧やストレスホルモンを測定するプログラムもある。セラピー基地は全国に63箇所認定されて、群馬県では、赤城自然園(渋川市)のほか上野村、草津町にあるが認定のハードルはかなり高いので上ノ原はそこまではいかない。ただ、上ノ原の利点は,広々とした草原が直ぐそばにあり一体的に利用できること、草原の維持作業や森林作業と組み合わせた森林セラピーにすることも可能であり、藤原の風景や宿泊施設と合わせて活用できる。
 
朝靄の上ノ原、この風景も癒し効果が
 
 

そのためには,魅力ある森林と歩きやすい遊歩道、休息の場所が必要である。特に休息場所の「座観」は「心を落ち着け景色や心の中を観る」ためのリラックスする場所で、カウンセリングする場所としても使うなど森林セラピーにおいて大切な場所である。

この座観場所は丸太を並べて作る予定である(イメージ図)。
 
座観場所のイメージ
 
 
 
 
歩道づくりは、傾斜がきついところには横木を並べ階段状にして杭で止める。谷側に丸太で片桟橋を架ける場所もある。横木の材料は,周囲の細い木をチェンソーで伐採して利用する。この作業に結構時間が掛かり、座観場所
 
 
づくりまでは至らなかった。
歩道づくり


作業と組み合わせた森林セラピーのあと

宿泊場所は、民宿「関ヶ原」、新たな洋風メニューが加わっていて美味しい夕食となった。

2日目は、諏訪神社例大祭に参加、獅子舞や地元の片の芸能、幼児たちのほほえましい音楽会で楽しいひとときを持った。
 
今年も続いた伝統の
お祭り

獅子舞の舞手に後継者あり

 

                        草野 記

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