原因がはっきりしないものの新型コロナウイルス感染者が急激に減少して、やや安心安全な日常が戻ってきた感がある10月30,31日と茅刈を実施しました。
当日は絶好の茅刈日和に恵まれ、上ノ原の紅葉が相変わらずの美しさの中で日帰りを含めて34名が参加(初参加3名)。久しぶりの懐かしい顔ぶれもありました。
上ノ原の紅葉とススキ |
まずは、スタッフや経験組に倣いながら自分が使う鎌を研ぎ、始まりの式を終えて雲越萬枝師匠の指導により茅の刈方、ボッチのつくり方の茅刈講習会。レビューのために萬枝さんの指導のポイントを挙げておきます。
鎌研ぎ |
萬枝師匠の講習 ボッチづくり |
①群生して茅の穂が出ている育ちのいいところを狙い、そこに向かって刈進む。②キツネガヤは刈らない。刈る前にオミナエシ、ハギ、ヨモギなどの雑草(ゴミ)をあらかじめ取り除いておく。③刈るときは抱え狩り(稲刈りのようなつかみ狩りでは能率は上がらない)④二抱え(個人差あり)ぐらいで一束にして、ほかのやわらかそうな茅で縛る(縛り方の説明は難しいので省く)。⑤縛る場所は根から穂を除く全長の65%ぐらいの高さで縛ると束が立ちやすい。⑥束が一つでも自立できなきゃダメ。⑦5束を一ボッチにするとき丈夫そうな束を斜面の下の方に置き、斜面の上方から抱きかかえて同じ束の茅(身内)をクロスさせて前で結ぶ。⑧穂のところも手前からクロスさせて身内結び。⑨最後に各束を少し広げて安定させる。以上であるがこれは文章で説明するのは難しい。実際に見てやってみるしかない。この講習を受けて、参加者はそれぞれ散らばって茅刈。塾のスタッフの同行や、見回ってアドバイスしました。
今年のススキは生育が良くまとまっていて刈りやすいので品質の良い茅束が期待できます。
15時には役場の高橋さんの差し入れのリンゴをおいしくいただき、16時に終了。
この日の宿はロッジ「とんち」相変わらずの美味しい料理でした。
夕食の後は、西村幹事の車座講座「奄美大島・徳之島・琉球の世界自然遺産登録の経緯と効果」についてわかり易い解説がありました。
2日目 今年は茅刈検定の受検者がなく皆さん早速茅刈に従事。正午前に終了。
それぞれに作った茅ボッチ数に応じてボッチ券を渡し、それを使って野菜などを買い求める参加者で移動販売車の周りは盛況でした。
地物の新鮮な野菜などがあって移動販売は大盛況 |
2日間の茅束の数は134ボッチ(670束)となり、用意したボッチ券が足りず急遽、幹事に渡した券を買い上げて間に合わせました。
このあと11月2日まで例年通り有志6名が古民家に合宿して茅刈を続け80ボッチ以上を刈りました。
ボッチが立つ風景 |
自慢のボッチ 文責:草野 |