8月1日、「ぼんぼり山の会」の例会に押しかけ参加させてもらった。フイールドのある盆堀集落は武蔵五日市駅から檜原街道を秋川沿いに西進、途中の戸倉から盆堀川の清流を眼下に谷あいの道を行く。直線距離にしておよそ3キロ強くらいか。
「親父の実家のある沢井にそっくり!」。これが、車を降り集落の佇まいを見て思わず発した第一声。V字型渓谷沿いの狭隘の地。石垣の細い坂道を上がった猫の額のような敷地にへばりつくような住居があって、その後ろに段々畑が続いている。先祖累代、営々と石榑と闘い土を掬い上げジャガイモを作ってきた畑だ。
盆堀はだんだん畑にやぶ茗荷
車道から一番近いお家の庭先に立派なつるべ井戸があった。
折りよく居合わせた高橋おばあちゃん曰く「私が嫁にきた頃は、このあたりの15戸ぐらいの共同井戸でした。昔は通りがかりの旅の人たちにもよく飲んでいただきした。ずいぶん深くて、今でも現役ですが共同利用は・・・」。
ボサ刈りは盆堀川右岸の沢沿いから車道までの足場の悪い斜面をやっていた。前回は地元の人たちのお手伝いという形でやって、今回はその地続きの場所を会の自主的活動としてやっている由。地元からは、窓口役の高橋さんがお付き合いで作業に参加されていた。皆さん手馴れたもので、参加者25名、午前中だけの作業で沢沿い100メーターほどの斜面がすっかり明るく綺麗になってしまった。
ボサ刈るや盆堀川に月の影
ユズ畑を横目に段々畑の小道を少し登った斜面に道具小屋兼レストハウス(?)がある。間伐の手が入ったスギ林の入り口で草野教官の指導で造られた炭窯も堂々鎮座。林縁の作業道沿いではコンニャクやらヤブミョウガ、ナツスイセン、ミズヒキソウ、シュウカイドウにツユクサなど小生好みの草花が歓迎してくれた。ランチタイム、小屋に戻ると、即席の竈から紫煙が立ちのぼっている。湧き水満タンの薬缶がチンチン。なんと、加藤夫人が野点をやってくれていた。暑いときの一服これに勝るものなし。感謝。わが森林塾青水でも是非、再開・恒常化したきものと思っているのだが誰か・・・。
ぼんぼりの柚子我ふる里の香りして
09.8.2清水(記)
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