8月17日は猛暑日となった。首都圏では38度に届くほどのうだるような暑さ。
標高1050mの上の原もジリジリするような暑さであるが、草原には時おり涼風が吹き、水温12度ぐらいの十郎太沢の水は、のどを潤すと心地よい涼感を感じさせてくれる中で茅風交流会が開催された。
今年度から本格的に始めた、青水を「志」で応援する志援(協賛)会員キャンペーンも8月1日現在既存法人会員4社を含めて23社となり、みなかみ町などの源流域について一段落したしたことから源流域の志援会員21社に、一度上の原のフィールドと藤原をご案内し、今後の青水の活動にパワーとアイデアを頂戴するという趣旨で意見交換会を呼びかけてところ10社の参加をいただいた。
参加者は、みなかみ町鬼頭副町長、町田工業株式会社町田社長、小荒井製菓小荒井社長、辰巳館深津社長、武尊山開発(株)雲越宝台樹事業所長、みなかみ高原ホテル200 小関総支配人、源泉湯の宿松乃井戸澤社長、喫茶しなだ品田社長、みなかみ町商工会山田経営指導員。
また、みなかみ町から木村、金子さんに随行いただいた。
青水から清水塾長、草野塾頭、北山現地事務所長、石原若頭がアテンドした。
なお、当日は朝日新聞の記者が取材をかねて終日同行した。
当日はみなかみ町のワゴン車運行の協力を得て、上の原に集合したのが10時30分。
上の原もさすがにこの日はさえぎるものがない炎天下ではじっとしていても汗が噴出す。
参加メンバーの紹介を終え、十郎太沢沿いを柞の泉へ向けて散策開始。途中、武尊山や谷川岳を眺め、ハギやオミナエシなどの植物のこと、春の野焼き、除伐、そして10月に行う茅刈、草原を維持するために必要な一連の作業などを説明しながら登っていく。
ところで、今年のススキは丈が低く、旺盛さがいまひとつ、一方、ススキに比べて雑草の繁茂は激しく、スススキの生育はあまり良くないと感じていたところ、町田社長に聞くと首をかしげて「今年はあまり良くないなー」、そう言えば今朝会った幸新のおばあちゃんもそのようなことを言っていた。
今年の夏は暑さが厳しく、雨も少なかった(一回一回の雨は多かったというが)のが原因ではないだろうか。
やがて、一行は炎天下からミズナラなどの樹林に入ったとたんにひんやり感を体感。
柞の泉では水温10度の天然湧き水を味わってもらい、設置した自動カメラの説明などを行う。その後、木馬道・管理道を経て広場に帰る40分コースでフィールド散策を終える。
この間、参加者の皆さんから異口同音に「いいところですね~」「おちつきますね~」「もっと活用すべきですね」との感想が聞けたのは大変うれしいことであった。
ところで、メンバーの中の戸澤社長は、森林や山菜、キノコ、動物の習性などのとても詳しく、ご自分でも山菜やキノコを採取してホテルのオリジナル料理に一品加えておられるとのこと。聞けば、東北のマタギと一緒に暮らし、山のことを教わったとのこと。
会場を幸新に移し、意見交換の場を設定してあったがフィールドで時間をとられ、資料の説明と10月に行う10周年記念フォーラム及び茅刈検定への協力を特にお願いして昼食。
実は、茅風交流会にはもうひとつ目的があった。それは、この日は藤原諏訪神社の夏祭りの日であり、伝統芸能獅子舞や奉納相撲が興行され、藤原が賑わいを取り戻す日である。
茅葺きの諏訪神社の舞台で行われる藤原の文化・歴史にふれてもらうためにわざわざこの日を選んだのである。
草野洋
当日途中からみなかみ町真庭観光課長が参加されました。
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