9月1日、2日とミズナラ林整備に参加された伊賀さんからのトチもちづくり体験談です。
トチ団子が出来たのでご報告します。
前回、藤原で拾ったトチのみ5個を持ち帰り、二日くらい後から灰汁抜きをはじめました。その工程は、下記です。
●まず、トチの実をよく洗い、1日干水につけてから茹でる
●茹でたトチの実の鬼皮を取る。(ちょっと困難)
●黄色い中身だけにして、それから灰汁を抜き始める。あく抜きの作業は簡単明瞭、ひたすら水につける だけ。重曹も使わなかった。
●終日はおろか、夜中も外出中も炊事場の洗面器にトチノ実を入れて、水道の水を細く出し続けてそのままにする、だけです。夜もトロトロトロ……と水道の水の音を聞きながら眠ります。
そろそろかな、と思ったら、トチノ実を半分に切って、中身を包丁で薄く切って味見をします。(とちの実の灰汁はたぶん外から抜けるから、中身をしっかり吟味します)
せっかくの山の味だから、苦みが全くなくなってしまっては面白くない。ワラビでもツクシでも山菜と苦みは表裏一体です。「ちょうといい苦みはどのへんかなあ……」
そして、「そうだ、今日こそ水から引き上げて団子にすべきだ」と判断しました。
頃は間もなくお月見の季節。丁度いいのでお月見団子を作ることにしました。
食料備蓄引き出しに団子粉があったので、それと混ぜてお月見団子を作る……。トチの実は歯ごたえも残った方がいいかなあと思い、フードプロセッサーに10秒ほどかけるだけにしました。ナッツ入りのクッキーを連想しながら。
……ここで何故か文章が全部消え、嫌になって書くのを止めました。次の日、今日ですが、また思い直して続きを書いています。……
続きです。後は団子粉150グラムに砂糖と栃の実を加え、沸騰した湯にはなして、浮き上がったら冷水に掬い取るだけ。お団子が10個出来ました。名古屋ではお月見団子は芋型にしますけど、まだ正式なお月見ではないので、全部丸型です。味は……、これが問題。ちょっと堅い。ナッツ入りのクッキーのつもりが、ガラス粉入りのお団子になっちゃった。
反省点を如何に纏めます。
①トチの実をもっと長く茹でれば柔らかくなったろうか。今度作る時はもっとずっと長く茹でてみよう。そのほうが鬼皮も柔らかくなるだろうし。
②とちの実は、やはりプロセッサーではなく、粉にした方がいいかな。ガラスみたいに硬くてはね。
③期待していたトチノ実の上品なはずの味が、無い。灰汁抜きとの関係かも知れないけど、あく抜きが長すぎたのだろうか?
④その割には渋みだけは残っている。苦みは消えたのに、舌に残る渋みが気にかかる。
苦みを残して渋みだけを取る方法はないものだろうか?
以上でした。で、この次またやるかって? 多分――ですが、またやってみたくなると思います。写真は下記から借用しましたので伊賀さんが奮闘されたものとは違います
http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_tochinomi.html
草野
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