毎年梅雨が長引けは雨の中の恒例の防火帯刈り、今年は降雨が少ない梅雨で、今回は炎天下の刈り払いとなった。
防火帯は春の野焼きを安全に実施するための茅場整備の夏の必須作業。この時季に刈ることによって草の成長が押えられ植生がだんだん変化(衰退)して恒久防火帯としての役目を果たし、火入れの時の防火帯切がやりやすくなる。切った草は腐り、持ち出しが不要となるなど上ノ原の野焼き特有の作業となっている。
今年は13名(刈払機使用初体験者2名)の参加、標高1000mとはいえ強い日差しを遮るもののない草原、温度は35度近い、エンジン式、充電動式あわせて8台の刈払機を駆使して大汗をかいて恒久防火帯と歩道の刈払いを行った。
1日目は、じりじり照りつける日差しの中、替え刃の装着、燃料充填、エンジンの始動で手間取りやや開始が遅れたこともあって、一部を残して4時半に終了。刈払機が渡らない参加者は外来種の抜き取りを実施。
2日目は、昨日の残りを1時間ほど行い、全員で貴重種の調査を実施。残った時間でどぶ臭くなった池のヘドロの掻き出しを行った。この日、刈払機使用初体験者に技術指導もおこなった。
今年のススキの生育は今のところ順調、貴重種も花が着いて、昨年に比べて2割程度増殖しているが光不足なのでその対策が必要と思われる。また、生息場所の表示も必要で来月の活動で実施予定。
ヒメシジミは個体数が少なく楽しみにしてた乱舞は見られなかった。推測の域を出ないがヒメシジミの大発生は3~4年ごとのようだ。これもキチンと記録する必要がある。
全体的にほかの草花も例年より少ないように感じられたがスズサイコの花を見ることが出来た。8月の調査でより詳しく行うとともに茅場整備開始から20年となる2024年に本格的な植生調査を計画している。
6月に植栽したオオヤマザクラは何とか活着しそうだ。
以下、刈り払いの様子と見かけた草花などの写真です。
この時季の上ノ原 |
今年から戦力 |
ベテラン |
まだまだやれる |
ベテランと初心者 |
刈払い機講習 来年から戦力 |
成果 |
ヤマユリ |
ギボウシ |
ヨツバヒヨドリ |
トリアシショウマ |
ホタルブクロ |
ウツボグサ |
ヤマアジサイ |
オカトラノオとキマダラヒョウモン |
6月の活動の除伐あと |
池の清掃(写真:清水さん) |
ブーケ自慢 (写真:清水さん) |
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