本年度第二回目の東京楽習会は、7月24日(土)午前十時過ぎより渋谷区神宮前の環境パートナーシップオフィスエポ会議室で、会員他12名参加のもとに開催されました。第二回目のテーマは「流域市民が支える利根川水源地の草原」。海老沢秀夫幹事・学監(森林文化協会グリーンパワー編集長)、浅川潔幹事(コミュニティデザイン代表)の二名を講師に、本塾が地球環境基金の助成を受けて昨年度実施した「多面的価値のある草原を持続的に保全する仕組みの構築」に関することを中心に学習しました。
調査報告書「多面的価値のある草原を持続的に保全する仕組みの構築(上ノ原ススキ草原再生・活用プロジェクト)概要版」をテキストに、まず海老沢幹事が上ノ原の社会地域調査と自然環境調査のあらましについてお話し下さいました。ススキ草原の歴史的変遷に関することや、生物多様性と外来種の問題に関することなどを話題として取り上げ、上ノ原ススキ草原の現状についての理解が深まる機会となりました。
つづいて浅川幹事が、ススキ草原の持続的な利用と管理の在り方を中心に、他の地域での様々な活動事例を交えつつお話され、上ノ原「入会の森」ススキ草原の再生と活用を起点として流域全体の「コモンズ」形成へとつなげてゆく構想についても提言がありました。
「草原再生セミナー」など結成十周年事業を間近に控え、森林塾青水の活動と将来への課題について相互に学びあう機会となりました。
(幹事 稲貴夫)
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