7月26,27日の定例活動のフィールド観察では、夏盛りの草原と森林を歩きながら植物、昆虫を中心に観察を行いました。
上の原は山菜の季節から、花と実りの季節へ。色とりどりの花が出迎えてくれました。黄色い大きめの花を咲かせるカセンソウ、虎の尻尾のような白い花穂のオカトラノオ、紫色で釣鐘状のホタルブクロ、ヤマホタルブクロはあちこちに咲き乱れ、特に目立っていました。
花々にはたくさんの虫たちが訪れます。シジミチョウやヒョウモンチョウの仲間が舞い踊る様は草原に華やかさを添えていました。参加者のIさんは蝶大好きな方で、蝶を見つけるとものすごい速度で網を振っておられました。緑色の宝石のように輝くシジミチョウを3種類、捕まえて見せていただきました。
森の入り口のところでは、ヤマグワ、クマイチゴが実をつけていました。Hさん、Sさんと味見をしてみると、野性味のある甘酸っぱさで、自然の恵みが感じられました。ヤマブドウもまだ青いですが実をつけており、秋の実りに向けて着々と準備しているようでした。
林内に入ると一気に涼しくなり、快適に散策できました。林床には魅惑的な色のタマゴタケを観察することが出来ました。木漏れ日の小道に鳥のさえずりが響くと、鳥に詳しいTさんが解説してくださいました。ホトトギスのさえずりは、確かに「トッキョキョカキョク」と鳴いているようでした。
一緒に歩くとそれぞれの目線、感性、興味、知識があわさって、何倍もおもしろいことに出会える、そんな気がしたフィールド観察でした。
カセンソウとヒメシジミ |
ヤマホタルブクロ 原稿 西村 文責 草野 |
0 件のコメント:
コメントを投稿