下流圏会員学習会の2回目は神流川源流の村、上野村において9月22日より2日間の日程で開催し、会員8名が参加しました。上ノ原で計画しているヘルスツーリズムの参考にするため、森林セラピーを体験するとともに、上野村の歴史と文化を訪ねることが目的です。
初日朝、高崎駅に集合した参加者はレンタカーに乗り込み、予定通り10時前に集合場所の森の体験館に到着。原則日曜日に開催される森林セラピー体験のこの日の参加者は、青水の他に東京からきた二人組の計10名。受付を済ませ、森林セラピストの中村さんから説明を受けた後、マイクロバスでセラピー基地の中之沢源流域へと向かいました。
バスは県道から外れると、作業道を整備した細い道を進みます。山側も谷側も急峻な険しい山道です。
最初のスポットは、遊歩道を沢まで降り下ったオボロカヤの滝の周辺。オボロカヤはアイヌ語で水溜まりという意味。この滝の近くに木製デッキが設えてあり、そこで15分ほど滝の音を聞きながら交代でシートに横たわったり、滝壺で飛沫を浴びながら過ごしました。
オボロカヤの滝へと続く遊歩道を進む
オボロカヤの滝
寝観
森のレストラン
苔
森
上ノ原のヘルスツーリズムの原点は、やはり「飲水思源」であると感じました。帰りに、「しおじの湯」に立ち寄り温泉で汗を流して、森林セラピーの全行程を終えました。
宿泊先の民宿「不二野家」には5時頃到着。不二野屋の主人の黒澤さんは猟師でもあり、夕食には熊と猪の肉がでました。鉄板にバターをひき、塩コショウをたっぷり降って良く焼くのがコツとのことで、臭みもなく美味しくいただきました。
夕食には猪と熊の肉が
諏訪神社舞殿
8時過ぎに宿を出て上野ダムに向かいました。上野ダムは隣の長野県にある南相木ダムとの落差を利用した揚水式発電のためのダムです。群馬県側の地下に東京電力神流川発電所がつくられています。
続いて黒澤家住宅へ。屋根は勾配の緩い板葺き石置き屋根で、百坪はある大きな民家です。上野村で茅葺きの民家は見かけないのは、急峻な地形のため茅場ができなかったからかもしれません。二階は上野村の民俗資料が展示されていました。
黒澤家住宅
慰霊碑にお参りした後、展示室で事故の模様を伝えるパネルなどを見学し、映像も鑑賞しました。事故の教訓として、自衛隊、警察、マスコミなどが情報を共有することの大切さを訴える、黒澤村長はじめ当時事故処理に関わった上野村関係者の言葉が印象的でした。この慰霊の園は、身元を特定できない遺体を弔うため黒澤村長の呼びかけで村民が土地を提供したものです。
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