例年の9月の活動は諏訪神社大祭に併せて実施するミズナラ林整備である。
今年は,諏訪神社のお祭りは獅子舞の奉納が取りやめとなったので、いつものお祭りへの参加はなし。
この時季の上ノ原は,まだ夏の日差しであるが涼風が吹き、ススキが赤みがかった穂を出して、オミナエシ、ヤマハギ、ツルリンドウなどの秋の草花が咲き、虫の音が聞こえる。中でも邯鄲の声が心地よく、まるで草々が鈴を振っているようである。
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この時季の上ノ原 「邯鄲が 鳴いて茅場が 鈴を振る」 |
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ツルリンドウ |
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オミナエシ |
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ノアザミとヒョウモンチョウ |
今回の作業は、ミズナラ林北側のゴルフ場コースに隣接する壮齢林内に作設済の搬出路兼散策路と6月の活動で作った散策路をつないで草原から壮齢林の散策コースを完成させることである。
参加者は、首都圏からの15名(うち日帰り2名)と現地から北山さんが参加、参加者が道づくりになれたこともあり、比較的緩やかな斜面で、横木の設置が余り必要でなく、木漏れ日の射すさわやかな空間のなかでの作業は思ったよりはかどった。3時半頃には前回の歩道の終点に到達して、これで貫通である。
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研修の成果を披露 |
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歩道作りは慣れたもの |
残りの時間は、座観場所の設置、前回丸太を四角に並べて作ったおいたのを利用してみると座り心地が悪い。その代わりに散策路の斜面上部にミズナラを倒して一列に並べるような座観場所を作った。いわゆる倒木座観である(写真)。みんなで一列に座ってみるとなかなかよろしい。
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倒木座観で勢ぞろい |
これで森林ヘルスツーリズムを実施する基礎ができた。このヘルスツーリズムの森を仮称「ゆるぶの森」としているので完成した散策コースの名称は「ゆるぶコース」が有力。
この日の宿は関ヶ原、夕食後、はす向かいにある「居酒屋パル」で車座講座・交流会を行った。車座講座の話題は、神奈川県で林業従事者ガイダンス講座を受けた藤岡隆司さんに体験談を語ってもらった。
2日目は、「ゆるぶコース」の樹木に樹名板を取り付ける作業である。既に樹名が記載された板を手分けして持って、散策路のそばの樹木に次々と取り付けていく。
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クリに樹名板取り付け |
ここで、藤岡さんがスマホできれいに撮ってくれた樹名板を取り付けた樹木の中で主なものをラインナップ
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アズキナシ |
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ホオノキ |
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カツラ |
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ヤマブドウ |
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ハウチワカエデ |
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ミズキ |
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ツタウルシ(木に巻き付いている三出複葉の葉) |
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ハリギリ(センノキ) |
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ウダイカンバ(マカバ) |
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ブナ |
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ブナの裏に着いた熊の爪痕 |
最後に森の中で見つけた秋の果実
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ムシカリ(オオカメノキ)
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ミヤマガマズミの実に秋の気配 |
ブナのところまで行って本日の作業は終了。その後関ヶ原でお祭りのお赤飯をいただき、諏訪神社に参拝して帰路についた。
草野記
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