1月7日に発令された緊急事態宣言の解除を3月6日と想定して3月13,14日に設定していた本年度最後のプログラムは宣言の延長をうけて、急遽、実施方法を見直した。
その結果、1都3県の参加希望者には辞退いただき、群馬県在住者のみを対象とした「群馬県居住者限定プログラム」となった。 参加者は1日目5名、2日目5名(うち2日間通しの参加者は2名)それにインストラクターとして塾長、事務局長がアテンドして実施。
1日目は、気温が高く、上ノ原でも小雨が降り続く天候の中、上ノ原の草(雪)原から「ゆるぶの森」をトレキング。 雪は少し柔らかいがカンジキ・スノーシューを履けばぬかることはない。 この時季は積雪で枝も近く冬芽の観察には絶好である。 キツネなどの動物の足跡もたくさんある。
トチノキ冬芽の説明 |
十郎太沢沿いにトチノキなどの冬芽を観察しながら登る。
途中、樹皮を剥がされたミズキが目立つ。 ニホンジカの食害である。 この時季餌がないためシカは樹皮をかじる。 周囲の半分程がかじられ赤茶けた傷跡が痛々しい。 すぐには枯れないだろうが成長に大きな影響を与える。 ミズキは水気が多いので剥ぎやすいのだろう。 冬季なので凍らないように樹皮に糖分を増やしているので栄養価もそこそこあるのではないだろうか。 シカの口でかみつき、皮をはぎやすいミズキの中・小径木がやられている。
シカの被害を受けたミズキが痛々しい |
「ゆるぶの森」は散策路が整備してあるがこの時季なら森の中を自由に歩ける。 普段、散策路から見れない樹木も見れ、違った角度から林の景色が楽しめて、改めてこの森に惚れ直す。 ちなみに出来たばかりの「ガイドマップ」を参加者に配布したが雨でぬれるので見ることができない。
ゆるぶの森の中を歩く |
途中、塾長がイタヤカエデとシラカバにドリルで穴をあけ樹液を採る仕掛けを実演してくれたが時期的にちょっと早いので採取できないだろうとのことだった。
イタヤカエデの樹液採取仕掛け |
2日目は、気温も低く小雪の降る中、塾長の長男で大幽洞へも何回も訪れている北山桂月君をガイドに加えて大幽洞へ氷筍観察トレキング。 青水の行事に初めて参加した時、5歳だった桂月君も4月からは高校生である。 体格も立派になってその後ろ姿がたくましい。
大幽洞では大小さまざまな氷筍が出迎えてくれた。 ひときわ大きな氷筍の中に水が溜まり岩屋の天井から水滴がポタポタ落ちるたびに中の水が揺れる様子を見ることが出来た。 水滴の音で洞窟の中で音楽が奏でられているようであった。
氷筍 |
大きな氷筍の中で水が揺れる |
帰路は急傾斜の所々でお尻で滑り落ち、童心に帰って楽しむことが出来た。
帰りはカラマツ林を歩く |
青水は、群馬県みなかみ町藤原にフィールドを持っているが県内の参加者が少ない。 今回は、図らずも群馬県民優待プログラムとなったが、青水や藤原や上ノ原をもっと知ってもらうためにこのようなプログラムを企画すべきと思いました。
この時季の上ノ原 |
「楽しそうだなあ」「いいなあ、私も行きたかったなあ」などなど、いっぱい呟きながら読ませていただきました。北山桂月君はもう高校生ですか。早いなあ! いい青年になったろうなあ! 桂月なんて、芸術家みたいな名前だなあ! 石筍もファンタスティックだし、あれもこれも垂涎の的です。でも、「雪中トレッキング」は、雪の中を歩くのが目的ですか? 遊びですか? スキーを履いているようにもも見えますが、そうではないのかしら? 「いいなあ」「私も行きたかったなあ!」何度でも言います。(伊賀)
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