2022年7月22日金曜日

防火帯刈払いとビオトープ(池)の手入れ

 7月16,17日、戻り梅雨の中、防火帯整備を行いました。
この時季の活動は、雨でなければ炎天下の作業とあって例年参加人数は少数となります。
ところが、今回は17人がエントリー。直前で体調不良者が3人出て14人。それでも盛況でした。やはり、コロナ禍でも出かけたい。それも自然豊かで心身が癒されるところへ・・・という想いでしょう。
この時季のススキ


 初日の作業中は雨もなく、夕食後に降雨になったので楽しみにしていた蛍の光はか細かったのは残念でした。2日目は炎天下。作業終了後にスコールが来るという幸運に恵まれました。
 メインの作業は防火帯の刈り払い、エンジン付き刈り払い機5台に電動刈払機4台、それに日大水上演習林の職員の中澤さんが刈払機持ち込みで助っ人参加、計10台で常設防火帯と歩道を刈払いました。この作業は暑さの中のかなりの重労働ですが、皆さん楽しそうな作業ぶり、いい汗をかき、達成感に浸っていました。

 やりたくても体力的に
電動刈払機

刈り払いが出来ないグループは、前回造った池(名前はまだない)の周囲の植生を回復する目的で「柳」と「ウツギ」の枝を採って挿し穂をつくり、挿し木しました。挿し木はこの時季は適期、果たしてどの程度発根するかこの秋にはわかるでしょう。

 この日の宿は天然温泉風呂のあるロッジ「たかね」、汗をかいた身体を癒すことができました。
ヤナギの挿し穂とり

挿し木

挿し木


 降雨もあってホタル狩りは不発でしたが、藤岡和子さんの「野を食らう」と題した発達障害のある子供たちとの心温まる交流やパーマカルチャー体験学習を語っていただきました。青水でも彼女の素晴らしい取り組みを何とか応援できればいいのですが、今後の検討課題です。
 2日目は、炎天下でも夜の雨で快適な気温。昨日の残りの歩道の刈払いを3人にやってもらいました。
 「池の浚渫・池畔の整備」グループは池に膝まで入り、スコップを使い水深を深くして周囲を固める作業です。水温は12~13度でしょう。この暑さの中で気持ちよさそうでした。
池の浚渫



 そして、もう一組は、北山さんの案内で「ゆるぶの森」の中のシラカバの樹皮剥きです。
 立木に鉈で切り目を入れてそこから竹べらを使いぐるりと円周状に剥いていきます。この時季の樹木は水分が多いので良く剥けます。この樹皮の内皮は細く割き飾り小物などの細工に使われます。ポセット、バッグ、インテリア小物や網かごなどの細工もできるようです。ネットで実際の作品・商品を見ることができます。外皮は着火材に最適(杣人:そまびと)がたき火の着火の時に使います)。アイヌの人々はシラカバの樹皮でスリッパや長靴を作っていたようです。樺細工と言って秋田県の角館が有名ですがこの場合の樺はヤマザクラのことです。




さて、樹皮を剥かれたシラカバはどうなるのでしょう。
 樹皮とは幹の外側を覆っている部分で、樹体内部を外界から保護する形成層から外側の組織で肥大成長に伴い外側から順番に剥がれていきます。さらに樹皮は内樹皮と外樹皮に分かれます。内樹皮は形成層の細胞分裂でつくりだされた師部のことで生きた組織です。この外樹皮と師部の間に周皮はあります。シラカバやヤマザクラは最初の周皮が生き続け、肥大成長しても引き裂かれず細胞数を増やしたり、細胞を長く成長させて繊維が発達したような、この種類独特の樹皮となります。これが革細工に利用されるのです。
 シラカバの周皮は何層にもなっています。この日剥いた内皮は薄皮が重なっているようでした。形成層と師部を残せば樹木は枯れることはありません。形成層を剥いてしまうと枯れますのでこれを利用して立木のまま枯らす「巻枯らし(環状剝皮)」という技術があります。ただ、樹皮の樹体内部を虫、カビ、紫外線、寒暑、湿気などの外部から守るという役目が果たせなくなるので樹体は衰弱すると思われます。
 なので、シラカバの場合40年から50年ぐらいが寿命ですので枯れてもいいような老齢樹を剝皮の対象にするのは理にかなっています。今回の皮を剥いたシラカバはおそらく40年以上です。もちろん材は問題なく利用できます。「シラカバは死して皮を残す」ということです。
 うんちくが長くなりましたが、今回の活動は多岐にわたり充実していました。そして茅場には夏の花がたくさん咲いていましたので写真を載せておきます。

ヒメシジミは乱舞は見られませんでした。

楽しみしていたヤマユリは猿の被害で少ない



クマイチゴ


ヨツバヒヨドリ





ノアザミ


トリアシショウ


        
ウツボグサ

 
ヤマアジサイ(エゾアジサイ)






 
                                報告 草野
















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