2024年8月20日火曜日

8月活動報告 植生調査  ―専門家チームと一緒に上ノ原の植物を調査―

 

817日、1814名が参加して上ノ原の植物調査を行いました。

森林塾青水が上ノ原茅場の再生活動に着手して2024年が20年目の節目の時、記念事業として着手時に調査した生き物、特に植物相がどのように変化しているかを調べるために本格的な植物調査を本年の事業計画に盛り込んで実施しています。 

調査は、幹事の西村さんを塾の担当者として茨城県霞ケ浦環境科学センターの小幡さんの協力を仰いで実施しています。これまで春の調査を行い、今回は夏の調査になります。今回は小幡さんの仲間の飯田さんと栗原さんに同行していただきました。

この専門家チームに募集に応じた会員や一般参加者が加わり一緒に調査して記念事業を盛り上げようという目論見です。

一日目、午前11時半頃上ノ原に到着、先行して朝から調査を行っていた専門家チームの帰りを待って広場で待機、朝食後、調査を続ける専門家チームとは別行動で「ゆるぶの森」に入りミズナラなどの直径成長測定器(デンドロメータ-)の設置、ブナの稚樹のは発生調査、センサーカメラのデーター回収を行いました(別途稲事務局長報告)。

             

ブナの巨木にデンドロメータを設置

           

  

          


この日、私にとっては衝撃的なことを目にしてしまいました。

上毛高原から旧水上町に入り湯桧曽付近利根川両岸に沢山の樹木が赤茶けて枯れている用に見えます。特に、垣間見えた谷川方面がひどく、まるで紅葉しているような様子は、この時期としては異様な風景です。藤原ダムを過ぎてもその風景が続き、ついには藤原の入り口集落のダム湖の上も程度こそ少ないものの集団的に赤茶けています。この時期、ミズナラなどの多いみなかみで葉の変色(枯損)する状態は「ナラ枯れ病」を疑わざるを得ません。

  ナラ枯れ被害:林野庁 (maff.go.jp)

ナラ枯れ病は、ミズナラなどブナ科の樹木が枯れる森林病害虫で九州から東北までほとんどの地域で被害が急速に広がっていてカシノナガキクイムシが媒介する病気です。

このナラ枯れがまさか標高の高い上ノ原までは侵入していないだろうとの思惑が外れ、広場から見る「柞の泉」の上部に赤茶けた樹木が2カ所見えたときには大きなため息が出ました。

               

ナラ枯れ被害と思われる樹木の枯れ(ゆるぶの森奥)

            

被害木、茅場の隣接地

そこでこれを確かめるべく星見さんに同行してもらい調査することにしました。茅場に近い増井試験地のところのミズナラの被害木はすぐに到達することが出来て写真のようにカシノナガキクイムシの糠のようなフラス(糞と木くずが混ざったもの)が確認され、穿孔跡もあります。樹木の葉枯れの状態からまずナラ枯れ病による被害に間違いありません。

被害木(茅場隣接地)

               

被害木(奥地)

                 
フラス

               

穿孔跡
被害木

        

                

そばにあったキツツキの巣作り跡

そしてもう1カ所の現場探しは難航しました。この箇所は「ゆるぶの森(塾の管理地)」から外れていてかなり遠く。森に入ると被害木は見えなくなります。広場から見た柞の泉のからの方向と距離を頼りに急傾斜でガレ場、時には獣道をたどりながら登ること40分、ようやく到達、被害木はいずれもミズナラで3本ありました。これもフラスや枯れの状態からナラ枯れ病だと推定しました。フラスのサンプルを採取して下山しましたが。どうしてここまでカシノナガキクイムシが飛来したのか。多分上昇気流に乗り到達したのではないかと思います。

ナラ枯れの脅威をひしひしと感じましたがこの付近には中径級のブナが集団的に生育していたのを確認できたのは収穫でした。

この日の気温はかなり高く少し歩くだけで汗びっしょりで専門家チームの調査が一段落したあと十郎太沢で冷やしたスイカやキュウリ、トマトで身体を冷やしました。

今回の宿は別荘地にあるホテルサンバードの一棟貸し温泉付きコテージ、

夕食は、バーベキューを楽しくいただきました。

2日目は、専門家チームが残りの調査を終えたあと、小幡さんのガイドで上ノ原の今の季節の植物を歩きながら解説してもらいました。様々な植物がある上ノ原、その違いと見分け方を丁寧に教えてもらい、上ノ原の植物相の豊富さに今更ながら感心するとともに報告書が楽しみになりました。

               

植物の解説

           

オオナンバンキセル

           

コオニユリ

 そうこうするうちに藤原湖マラソンを無事に完走した稲さん夫妻が帰ってきました。

 さて、本日の昼食は念願の十郎太沢の流水を使った「流しそうめん」。北山塾長が用意した孟宗竹を使い、コテージで茹でたそうめんを、樋に流しながら麵ツユでいただきました。冷たくて大変美味しい流しそうめんでおなかがいっぱいになりました。来年もやりましょう。

                

流しそうめん

 写真は清水さんに提供いただきました。

 報告・文責 草野

 

 

2024年8月10日土曜日

諏訪神社大祭にて6年ぶりに獅子舞奉納

 地元住民の北山塾長から 「今年の諏訪神社のお祭りには獅子舞が奉納されます」とのお知らせをいただいたのが7月の幹事会、6年ぶりの獅子舞奉納の復活、この間、コロナ禍や担い手不足による休止となっていた。諏訪神社の獅子舞は藤原集落の上区、中区、下区が当番で行うしきたり、上・下区の担い手不足で休止され、今年は若者人口が多い中区の当番で6年ぶりの奉納が実現した。中区の皆さんのご苦労に頭が下がる思いである。

 諏訪神社のお祭りには藤原中の人々が集まる、ふるさとを離れた人も久しぶりに帰郷する。青水の活動でほぼ1月に1回の頻度で藤原を訪れても離れた方はもちろん在郷の方も普段忙しくてなかなか逢えない。懐かしい人やお世話になった方にお祭りの日ならば会える。復活と聞いて、何が何でも駆けつけようと決めて清水初代塾長と川端顧問に声をかけたら待ってましたとばかりに賛同を得た。そして塾の若きエース藤岡和子副塾長も参加して塾から4人が前日の8月7日に藤原を訪れた。

この日は「パル」に宿泊、久保さんがバーベキューで歓迎してくれて思い出話や塾の課題を話し合う宵が更けていった。

8月8日、お祭り当日、まずは上ノ原に行き、ススキの生育具合などを見てから諏訪神社へ。

ススキの花

                 

野ブドウ


少しばかりの御寄進を奉納、やはり、思ったとおりお世話になった方や懐かしい方の顔がある。皆さんの顔が明るい、久しぶりの賑わいにうれしくなる。

 この獅子舞がはじまったのは古く、建久2年(1191年)に源頼朝の家臣によって伝えられたという記録が残っている。この獅子舞が奉納される舞台はもともと地方歌舞伎が演じられていた歌舞伎舞台の茅葺きに青水が上ノ原の茅を寄進している。その屋根にも木や草が生えて少し朽ちている。そろそろ葺き替え時かもしれない。

              

幟旗がはためく境内

 
屋根の植物たちも観客

 お祭りは神事のあと10時から司会の口上に始まり、獅子舞の幕の合間に幼稚園児のダンス、日本舞踊、歌謡曲などの芸達者な村人たちの余興が入り賑やか、獅子舞は「国久保」「耶魔懸り」「吉利」の3幕、一幕が30分から50分および暑い中での汗だくの熱演である。桟敷席から「いいぞ-」の声、拍手。そして沢山のおひねりが飛ぶ、伝統芸能、芸達者のオアフォーマンス、懐かしい人々、そしてにぎわい、やはり、祭りはこうでなくては・・・。

          
花笠と太鼓・鐘




獅子舞 「耶魔懸り」右端が北山塾長



住民の方のパフォーマンス


桟敷席
                

             
お世話になった方に久しぶりの対面
 報告・文責 草野