2025年11月3日月曜日

2025年11月1日~3日 茅刈り合宿

 🌾茅刈り合宿🌾

11月に入りました。

事務局長夫妻、副塾長夫妻、三連休は茅刈りです。

曇り予報に安堵しながら、お昼過ぎに到着すると、雨がパラパラと降りだしました。

11月に入ったというのに、ススキはまだ青く、昨年よりも、更に秋は後退しています。

どこを刈ろう?

場所選びに苦戦します。一時間ほど刈れば雨も止んで青空が顔を出し、ススキの穂もホワホワと開いて輝き始めました。

明日は晴天とのこと

本腰は明日!思う存分刈り取ります

茅刈り合宿2日目
顧問一人も加わり、今日は5人で茅刈りです。予報通りの晴天の朝。前日の雨からの曇りで、放射冷却もほどほど。夜露に濡れずカッパを着ずとも作業出来ます。
あー今日は、なんて刈りやすいんでしょう。

テンポよく刈っていると、、、。
「あー!痛い。いて、、来るなー!」
副塾長夫がのたうちまわっています。
蜂に刺されたと、わめいております。
慌て言葉を察すると、ジバチに刺されたようです。5箇所刺されました。山のプロが宿主の宿泊先『ロッジたかね』に、ポイズンリムーバーや薬を求めて戻ります。
「気分悪くなってないかい?どうかね。30分経って、気分悪くならなきゃ~。大丈夫だ。水で洗っておけ。」
山のプロからの助言で副塾長夫、安堵して作業に戻りました。

夕方、茅風通信で連載していた『ホットショットコーナー』を担当されていた中村酒店に買い物に行きました。
「今日は、どうだった?」
青水の活動を今も気遣って下さるその言葉かけに、副塾長夫口を滑らせ
「ジバチにやられました(笑)」
腫れた手を店主にみせます。
「あら。薬縫った?いいのあるよ。」
薬を患部に塗ってくれました。
慌てることなく、当たり前なこととして、訪れた困難に対処する藤原人
自然と生きるが当たり前な集落は、その内にある優しさが厚いのです。🌾
茅刈り合宿3日目🌾
11/3は、9時から雨と昨夜の予報。今朝、宝台樹スキー場の雨雲レーダーを検索すると、お昼までは降ならないとのこと。


8:45 上ノ原に到着。雨がパラつきだすなか、刈り始めました。一時雨が上がり、日差しも差し込んで、このまま上がるのではないかと期待したものの、、、。
10:30 霙混じりの大粒の雨がふり、ここで作業断念です。
冷えた体を諏訪温泉センターで温めて帰ることにしました。
今週末の茅刈りイベント。天気に恵まれますよう。皆さんで祈りましょう。



2025年10月5日日曜日

2025年10月4日『ススキの種採り』

なぜススキの種を採るのでしょう?

地球温暖化の影響で、異常気象が頻発している昨今。土砂崩れや山火事などの天災が頻繁に起きているこの時代。

ススキの種を各地で採集し、崩壊地に適した種を蒔く。

生態系に影響を及ぼさない風土に合った緑化は、その土地に合った遷移を辿るため、やせ地でも早く発芽・育成し、土砂の流出を抑え、樹木の生育基盤を作る大切な役目となるのです。




今日は穂採りの日

穂は熟し ふぉあふぉあ

十郎太沢にツリフネソウ

今にも降りだしそうな 曇り空

ぎりぎりって 穂採りに最適なのね🌾

地を見て刈る 茅刈り

天を見上げて採る 穂採り

眩しくない

花蜂がアザミに留まる

猿が遠くで鳴いている

穂採り人は熊鈴鳴らす

時折小雨ぱらつくも 降りださず

背丈より高い穂をたぐし寄せ

穂を切る

2025年7月13日日曜日

活動報告「火をまもる道をひらく」2025年7月12日~13日

 酷暑の今夏。標高1000mの上ノ原の森は、夏でも木々が陽射しを和らげ、キラキラとそそぐ木漏れ日が美しい。草原には、陽射しが照りつけるも、風が爽やかに吹き抜けます。参加者13名。清々しく茅場の夏仕事に精を出しました。


 宿泊は、ロッジ樹林にお世話になりました。参加者は、各々のタイミングで、故古老 安部 惣一郎さんへ、上ノ原をしっかり受けつないでいきますと、手を合わせてご挨拶致しました。
=防火帯草刈り=
 春の野焼きを安心安全に行うための、大切な夏仕事です。目に見える自然の美しさだけでなく、見えないところで人の手と知恵が支えている風景の土台づくりです。


 植物が繁茂するこの季節に草を刈ることで、成長へと高まるエネルギーを減らし、刈られなかった植物がぐんぐん伸びていくなか、細々と生きていく。そこは、翌春の野焼きの火を止める帯、防火帯となって、草原の生態系を維持する大切な役割を担うのです。
 作業は、キックバック事故が起こらぬように、2人ペアで刈り場所を区分しました。草による防火帯を作るようになってから、毎年刈っている箇所を3ペアで担当しました。そこは、生育が弱く刈りやすくなっています。草の防火帯作りの成果が見えます。


 塾長ペアは、青水20年、一度も野焼きをしていないエリアに挑みました。草刈りというより、ボサ刈りです。もうこれは開拓といっていいでしょう。そんなレンジャー溢れる作業に、思いがけない出会いがありました。十郎太沢を跨ぐ元曲がりなトチノキが現れたのです。自然の神秘が生んだその樹形に感動した塾長は、300年後には素晴らしい巨木になるだろうと想像を膨らませます。
雪で根曲がりになったトチノキ
 
 炎天下、刈り払い機を担いでの重労働。疲れを癒したのは、顔を上げた時に広がる景色と、草原を吹き抜ける風、十郎太沢の水で割った副塾長特製梅ジュース。


=植樹=
「20周年記念樹を植たい!」初年から携わってきたメンバーから希望がありました。植生を崩したくないという声もあがり、式典では叶いませんでしたが、この度、笹岡顧問より、木馬道を再生したときに拾ったミズナラのドングリを、ご自宅で育てた立派な苗の寄贈があり、十二様のお側に植樹いたしました。笹岡顧問ありがとうございます。20年後には、一服するにちょうど良い、木陰を作ってくれるでしょう。楽しみです。

ミズナラを十二様のお側に植樹

=生きもの調査=
毎年7月の活動に合わせて実施しています。日本固有種のアザミ類、外来種のヒメジオン、山地高原にみられる絶滅危惧種の蝶ヒメシジミの個体数を、案内板からカラマツ林までの林道沿いで数えます。発芽したら動かない植物と違い、可憐に舞う濃紺から薄水色のグラデーションの美しいヒメシジミ。愛でていると重複して数えてしまいそう。ここは心を鬼にして、カウントに徹しました。
【結果】
アザミ類337 ヒメジオン115 ヒメシジミ29
ヒメシジミ
=ビオトープの観察=
 コロナ禍に十郎太沢に作ったビオトープ。ネコヤナギの根が広がり、枝も勢い良く放射状。泥を溜め、堰となり、斜面下を向き池の左側はグライ化して臭いを放ちます。


 2日目、防火帯整備は、開拓地を残すのみまで順調に進んでいました。幹事女性2人で、流れを再生させるため、ビオトープに少し手を入れました。
 長靴に履き替えて一歩踏み入れます。ズブブブブ‥‥。長靴の高さを超える沼となっています。長靴は役に立たず、素足になって1人池の中へ。もう1人は、外から枝を払います。十郎太沢の水は、とても冷たく、数秒で脚がチンチンと痛くなりました。そこを我慢して同じ場所に入り続けていると、人肌で泥を温めるようで、居続けることができるのです。発見でした。ケンスコウの届く360°の範囲で作業し、次のポイントに移動する。繰り返して池を一周整備します。

 作業内容は、ネコヤナギの根張り、枝張りの調整。泥出し。グライは、生きものが呼吸しづらい層ですが、水から出せば立派な肥料となります。池の周りに出しました。
 ネコヤナギの根元に向かって、ケンスコウをひと差し。グボッゴボ ボコ ザー。空気が入った音と共に、一気に流れが戻りました。池を掻き回し濁した水。一時間後戻ってみると、上層は澄み、流れに陽射しが反射してキラキラと輝き、アメンボが弾んでいました。


=流し素麺=
2日目の昼食は、昨年大盛況だった流し素麺です。十郎太沢の水汲み場に、竹を割って設置しました。今年は、胡瓜の千切りや、ミニトマト、ブルーベリー、ミカン缶も流しました。流し素麺は、麺を食べるのではなく、水をいただくものと、どこかで聞いたことがあるような‥‥。雪解け水、山からの恵みをいただきます。


いくつになっても童心に返る
わいわい キャッキャ 笑い声が絶えない
美しさと 楽しさと 
煌めきが詰まった流し素麺
それはまさに 飲水思源



2025年5月31日土曜日

活動報告 野を喰らう~山菜と草花の恵みにあふれる2日間~  2025年5月31日~6月1日

  野焼を終えひと月余りたちました。上ノ原は、命芽吹き賑やかに香り立つ季節を迎えました。植物たちは、次の世代につなぐため子孫を残すために、生き生きと養分を吸収し成長していきます。その命の一部をいただくプログラムです。

 なぜ山菜採りを年間プログラムに組み込んだのかというと、コロナ禍で野焼きを2年中止せざるをえなかったことと、再開後も悪天候続きで十分に焼けなかったことで、茅刈りでは雑草(ゴミ)と呼ばれる植物が増えてきたからです。梅雨に入る前、入会地で山菜を採り、食べることで夏に負けないからだをつくることは、屋根を葺き、家を守り、暮らしを次世代につないできた先人の日常でした。その当たり前を復活させること、この時期にススキ以外の草を採り活用することは、茅刈りの効率アップにもつながります。

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ワラビを採ろうとした矢先、ゴロゴロと雷が鳴りポツポツ雨も本降りになりました。一時車に戻り避難します。植物たちはというと、暗天にも負けず雨粒を纏い輝いていきます。雷が遠のいたところで、カッパを着て草原に出ました。いつまた雷が鳴るか分からない天気なので、作業は広範囲に広がらず、広場からカラマツ林までの上段で行いました。雨の中での作業となりましたが、13人でコンテナ山盛りいっぱいのワラビが採れました。

この時期の上ノ原茅場

雑草(ゴミ)の除去&ワラビの採取

 
採りたてのワラビ


=ワラビの処理は採ってすぐ行うべし=

15時、藤原の集会所『遊山館』に移動してワラビの処理を行います。ご指導いただくのは、3月の活動『雪原トレッキングとうどん打ち体験』でもお世話になった、並木山荘のおかみさんの小俣マチ子さんです。

灰汁抜き

重曹と木灰の2通り行いました。「重曹何g入れますか?」おかみさんに尋ねると「まあ入れてみて」と言いました。ワラビの収穫量や、その年の生育具合で重曹や木灰の分量は違ってくるのだそうです。長年毎年行っているおかみさんの経験がなせる技。ワラビにまんべんなくまぶしたところで、熱湯をヒタヒタまで注ぎ密閉します。10分後、食べてみて好みの味になっていたら、重曹や木灰を水で洗い流し、一晩流水に晒します。もちろん上ノ原まで運び、水守様が見守るなか十郎太沢の水に晒しました。

灰汁あく抜く


十郎太の清水で一晩晒す


ワラビの塩漬け

野菜を入手することが困難な、雪国の冬の保存食です。

まず、ワラビの根元を揃えて輪ゴムで直径10cmくらいの束にくくります。次に、蓋付きの平らな発砲スチロールの入れ物にビニール袋を入れます。ワラビの向きを揃えて並べ、一列並んだら塩を約500gまんべんなくのせます。その上に今度は逆さに並べていき、塩を約500gまんべんなくのせます。これを繰り返し、最後塩をで終えます。塩は2kg用意していました。「これじゃあ足らないね」とおかみさんの一言に、そんなに塩が必要なのかと、皆目を丸くします。副塾長が家に持ち帰って1kg追加しました。

ワラビの選別結束

塩をまぶす


  宿泊でお世話になったのは『ロッジたかね』温泉のお宿です。湯舟に浸かれば、雨に濡れ冷えたからだに、じんわり染み込み癒されていきました。夕食は、しし鍋や豚巻きなどお肉料理が並びました。その美味しさとボリュームにお腹いっぱいです。

 今回の車座講座は、副塾長藤岡 和子の暮らしの研究『野を喰らう』から野の花種別に仕込んだ酵素シロップの味比べをしました。何を試食させられるかと、みんなおっかなびっくり舐めています。タンポポが美味しかったという人、スイカズラが美味しかったという人、ハナダイコンが好みという人、人それぞれ感想が違い、虫によって食べる草が違うように人間も違うものだなあと感じます。一旦上がった雨もまた降りだしました。明日の天気はどうなるのでしょう。

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小雨降る朝になりました。効率を考え、作業を3班に分けることにしました。

・昼食の天婦羅用の野草摘み班

・侵入木及び草の伐採班

・ススキの生育に与える野焼き効果と雑草駆除効果検証班

 野焼きとススキ以外の草を抜くことが、どうススキの生育に効果が出るのかデータを集める1回目です。2m×2mを4分割。今年野焼きをしたところ、去年野焼きをしたところ、毎年野焼きをするところの3地点設置しました。この面積で十分なデータが取れるのか分かりませんが、今年の茅刈りまで月1回調査していきます。

野焼きの効果&雑草駆除効果試験地設置

プロットの様子


昨日と同じ雨降る中の作業になりましたが、雷雲は発生せずシトシト雨。薪炭林内まで足を運び、ヤマブドウの新芽を採集しました。各班作業に没頭しました。

  お昼の支度に遊山館に向かおうとすると「おや?」雨がやみ雲間から青空が覗いています。雨は、人が作業するにはいささか厄介ですが、植物たちには嬉しい雨。瑞々しい野草が摘めました。

自然からいただいた野草


ニリンソウ

天婦羅用に摘んだのは、ハンゴンソウ/アザミ/ヨモギ/ウド/フキの若葉/ヤマブドウの新芽/タンポポの花/7種。ご飯のお供にとノコンギクの醤油浸しも作りました。『ロッジたかね』で握っていただいたおにぎりと共に、参加者13人でわいわい野を喰らいました。

調理中

銀座の有名天ぷら屋より美味しかったと好評


報告・写真 副塾長 藤岡和子

 

 

2025年5月24日土曜日

麗澤中学校樹木観察会 ―青水よりインストラクター13名が参加ー 2025年5月24日

 

5 24日土曜日、麗澤中学校1年生の樹木観察会 を中学校構内で行いました。この樹木観察会は学校 の「自分(ゆめ)プロジェクト」の一環で行われて いて、「自分自身を見つめ、自分自身を発見する」こ とがテーマになっています。森林塾青水がこの観察 会をお手伝いしてもう10年以上になります。今年は、 生徒165名、引率の先生11名、インストラクター13 名が参加しました。

麗澤学園は緑がいっぱい


 観察会は、「五感を使って感じる」「自分自身の気 づきを得る」ことをコンセプトにしています。樹木 の名前や自然の仕組みを知ることというよりも、あ くまでそれは題材にして、自分自身で観察したこと、 体験したことを大事にして、他の人と違ってもいい、 自分自身の感性や学びを持ち帰ってほしいと思って います。麗澤中学校の広い芝生広場で、そんな話を 生徒たちにもして、観察会スタートです。 生徒 1617 名のグループに先生とインストラク ターがついて、構内を回ります。観察会で扱う内容 はある程度は決めていて、樹木の生き方の特徴や工 夫について、例えば種子の散布方法や、樹木の成長 方法、周辺環境と の関係などについ て、構内の題材を 活用して観察・解 説していきます。 ただし、今年は年 輪を観察できる樹 木が少なく、ケヤ キの伐採断面を持 参しました。



ケヤキの材面を観察
地面を探索中


         インストラクターの 視点で見ていて印象的 なのは、生徒たちが思い もよらない行動、考え、 反応をすることです。例 えば、例年観察会で一番 盛り上がるのはヤブニ ッケイのにおいと味を 確かめてもらうところ なのですが、生徒たちに どんなにおい?どんな 味?と聞くと予想外の答えが返ってきます。近年多 いのは、バジルのにおい、次にシナモンのにおい。 今年は、バジルが多くてシナモンといった子はほと んどおらず、味についても、甘いといった子よりも からいといった子の方が多かったです。毎年やって いる身からすると、実際に味が変わっている気はし なくて、ニッキのような甘い味とすっとする香り、 という「答え」を一応持っているのですが、それを 「答え」として言うことはしません。あくまで参考 としてこういう風にも言われているよと伝えるくら いにして、自分の感性を大事にしてもらいます。 観察会の後は教室に戻ってまとめをします。

それぞれの体験や感じたことを模造紙に貼る


             
班ごとにまとめた「成果」を画面に投影して発表

        今年 度、例年とやり方を変えた点として、観察中にメモ 用紙を持たせないようにしていました。観察会の内 容を覚えているだろうかと少し不安もありましたが、 やってみるとそれは 杞憂だったことがわ かりました。むしろ、 メモがなかったこと で、植物の名前など の知識よりも、自分 たちが体験したこと や感じたことを自分 たちなりに整理した 発表が増えたように 思います。 クラスでの終わり のあいさつでは、今 日見た樹木や自然が 季節によって変わっ ていくことを気にし て見てみてほしいと 伝えました。1 回の 観察会で伝えられる 情報は少ないですが、 自分で観察して気づ く感性があれば、数 えきれないほどの発 班ごとにまとめた「成果」を画 面に投影して発表 見ができるでしょう。秋のみなかみフィールドワー クでも、たくさんの発見と素晴らしい体験をしても らうことを楽しみにしています。


報告 西村