5月14日 まずまずの天候の中、上ノ原のミズナラ二次林内の作業に14名が参加しました。
このミズナラ林は、入会山薪炭林として定期的に繰り返し伐採されてきたものですが利用しなくなって40数年、二次林としては高齢、このままでは萌芽力が衰えてしまいますしナラ枯れ病被害も心配です。森の若返りを図るための利用のひとつとして、昨年の秋、小面積群状皆伐(面積100㎡、伐採したミズナラ等は30数本)してぼう芽更新をさせることにしました。
伐採木は葉がついたまま乾燥させたのでおそらく生木の40%以下の乾燥状態になっています。
今回はこれを玉切りしてキノコの種コマを打ち込む作業です。
作業は地元のN.Nさんにご指導をいただきながら進めました。玉切りは3台のチェンソーを使い、女性や・子供も持ち運びができるように長さ60cmのホダ木にしました これに、ナメコ、シイタケ、クリタケ、ヒラタケの種コマを電動ドリルと専用穿孔器で穴を空け、種コマを打ち込んで行きます。 打ち込んだホダ木はナメコが260本に種ゴマ5000個、シイタケが20本に500個、クリタケが16本と根株に500個、ヒラタケはミズナラでは発生が難しいということでサクラのホダ木6本に200個程度、合計ホダ木296本と1根株に6200個の菌種を植え付けました。
当日は3時頃雨と雷がありましたが皆さん初体験というのに手際よくやっていただき、打ち込んだホダ木をバケツリレー方式で樹木の下に運び伏せ込みするまでの作業でした。
この作業の様子は一部始終をM.Nさんがビデオに撮ってくれています。
担当者としては翌日までかかるだろうと思っていましたが初日だけで無事終了しました。
キノコが収穫できるのは早くて来年の秋、そして再来年の春、秋には大量のキノコが出るでしょう。心配は遠慮のないキノコ狩りの連中ですが楽しみにしていましょう。特に根株に打ち込んだクリタケは楽しみです。
久しぶりのハードな仕事で心地よい汗をかきました。
上ノ原のミズナラ林の利用についてはキノコ生産のほか今後、薪に利用することを考えています。今回は試行的な小面積皆伐でしたが今後は択伐を採り入れるなど林分全体の施業方法を計画して実施することになります。
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