2018年11月4日日曜日

麗澤中1年生 上ノ原茅場で学びそして遊ぶ

 10月24日(水)柏市の学校法人麗澤中学・高等学校の中学1年生148人が「奥利根水源の森フィールドワーク」の学校行事で上ノ原を訪れました。
 生徒たちは23日に藤原入りし、藤原ダムサイトで地元の古老からダムの役割などを聞き、上ノ原に近いホテルに宿泊する二泊三日のフィールドワークです。
 前日は夜中に大雨が降り、当日も危ぶまれた天気ですが見事に回復して、紅葉は急速に進み真っ盛りとなりました。
 この日に備え、前日入りした、日光、新潟、東京、神奈川、千葉から集まったインストラクターたちは、下見と茅穂などの材料集めを行って受け入れに万全を期しています。
 今年のプログラムは、クラスが5組から4組になったことや昨年の反省点を踏まえ修正して臨みました。主な修正点は、プログラム全体に時間的余裕を持たせるため、開始時間を若干早め、「森林・草原散策」「草原と遊ぼう」の時間配分を増やしました。
 移動時間を少なくして見学目的を昔の「暮らしと知恵、茅の使われ方」に絞ったため諏訪神社の見学は取りやめ。また、昨年まで実施していた「茅編み」は事前の準備の負担軽減のため見送り、代わりに茅クラフト「茅ほうき」づくりを「草原で遊ぼう」に組み込みました。
 メニューは、「森林・草原散策」、「茅刈体験」「草原で遊ぼう」「雲越家見学」の4つ、このうち昨年から採用した「草原で遊ぼう」の内容は、「見えない森(目隠しトレイル)」「茅帚づくり」「茅飛ばし」「草原のハガキづくり」「きままに草原探索(特にメニュー化していないが)」を用意して生徒たちに自由に選ばせました。
 「見えない森」は目隠しをしてあらかじめ張ったロープを伝わってゴールを目指すものでスリル満点で弱者の立場も経験できるものです。「茅ほうきづくり」は、茅の穂を集めてミニチュア箒をつくります。最初は生徒たちに茅穂を集めさせる予定でしたが前日や当日インストラクター達が採穂しました。
 「草原のハガキづくり」は草原にある葉っぱや草花をハガキに張り、両親や友達にお便りして、みなかみのことを話題にしてもらう狙いがあります。
 生徒たちは、クラスが2つのグループに分かれ、同じメニューをインストラクターの指導のもと行っていきます。
 タイムスケジュールとメニュ-の関係は下記のとおりですが、学校側と当方の打ち合わせが不十分で上ノ原への到着時間がおくれため最初のクラスは森林・草原散策の時間を短縮しましたが、そのほかは天候に恵まれ、インストラクター達の機転もあっておおむね順調に進みました。
 中にはやんちゃなクラスや私語に夢中なグループあってインストラクターからおしかりを受けたこともありましたが、「未来からの留学生」である子供たちの貴重な体験のお手伝いをすることができました。インストラクターの皆様、先生方お疲れ様でした。プログラムの不備や改善すべき運営方法は今年の反省を反映させて進化させます。
     
前日の準備 茅穂の採取・加工

草原で遊ぼうの説明を聞く生徒たち

森林・草原散策 「ははその泉」で水源かん養の働きを実感
「昨夜頂上に降った雨は皆さんが21歳になったころここに湧いてくる」
 

2018麗澤FWプログラム

                                                                                                                        草野記

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